子どもの頃から漫画やアニメは好きだったけど、鬼滅の刃は「妹を鬼にされてしまった主人公が鬼と戦う話」程度の認識でした。
兄妹愛がいいとか、敵である鬼にも事情があって泣けるとか、とにかく「鬼滅の刃いいよ!」という声は聞くけれど、なかなかそれに触れる機会はありませんでした。
アニメが開始した時期は、モラハラ夫との結婚生活にストレスをためていた頃。
モラハラ夫と義両親へのストレスがすごくて、アニメを観る心の余裕は皆無。
すごく評判がいいらしいとは知っていたけど、それでも現実的にアニメを観る時間も余裕もなかったのです。
家事と育児とモラハラとDVでそれどころではなかったのです。
モラハラ夫の言動のおかげで様々な悩みでいっぱいで、アニメを観てリフレッシュという心境になれない。
モラハラ夫はアニメを観ていて、「鬼滅の刃おもしろいよ」と言っていたけれど、一緒に観る選択肢はありませんでした。
きっと、一緒に観ていたなら、鬼滅の刃を嫌いになってしまっていただろう。
モラハラ夫と一緒にTVを観ると、ろくなことがない。
(なぜろくなことがないかは、追々書いていけたらいいなと思います)
そんなこんなで、結婚生活の中で鬼滅の刃に触れることはありませんでした。
時は流れ別居して離婚してパートで働きだして。
その職場で、鬼滅の刃が話題になることが何度かありました。
鬼滅の刃が大好きだという人が何人かいて、作品への熱い思いを聞かせてもらうことも何度かあった。
やっぱり評判いいんだな~そんなにいいのだったら機会があったら観てみようかな~と思えるくらいには日常を取り戻していて。
それでも、世間で大人気!!みたいなことになっている作品に踏み込んでいくのは何だかちょっとエネルギーが必要で。
「気にはなるけど、なくても平気」といった感じで、ふーん、面白そうだけど……時間があったらねと、とてもいい話らしいと認識しつつも特に行動は起こさず。
毎日ドタバタと忙しいので、なかなか趣味の時間は作れません。
鬼滅の刃は気になるけど、時間がない。
じっくり知っていく時間はないけれど、気にはなる。
ということで、職場の人に内容を教えてもらいました。
ざっくりと教えてもらったのは、だいたいの話の流れと結末。
どのキャラが最後まで生き残るのか、どのキャラとどのキャラがくっつくのか。
よくニュースなんかで聞く「煉獄さん」って誰なのか。
本来自分はネタバレはされたくない派だったのですが、人生という限られた時間の中で、自分の時間を捻出して鬼滅の刃を読んでみることが是か非か。
時間がないのでネタバレOKで教えてもらい、内容に興味がわいたので、機会があれば~から、機会を作ろうに変化しつつある心境。
鬼滅の刃の話を聞くたびに、少しずつ少しずつ興味が蓄積していたのだろう。
ある日パチンと弾けたように、鬼滅の刃を観てみたい!欲が出てきたのです。
鬼滅の刃の存在を知ってから、ずいぶん時間がかかりました。
そして、漫画を読んでみた感想⇩
めっちゃよかった( ;∀;)
また一つ、好きな漫画が増えました。
煉獄さんはすごく好きになりました。世間で騒がれていたのがわかる。
ネタバレ後に漫画を読んだので、このキャラ死んじゃうの!?大丈夫だよね!?等のハラハラは皆無。
そして、鬼の哀しい過去にも、キャラが死んでしまうことにも、泣きはしませんでした。
きっと、ネタバレなしで漫画を読んでいたら、泣いていたと思う。
このシーンは泣くだろうなと思うものがたくさんありました。
でも知っていたから、これがあのシーンなのねと冷静に読んでしまいました。
それでも楽しかったです。
結末を知った状態で読むと、先の展開に不安にならずに安心感があり落ち着いて読めた。
邪道なような気もするし、ネタバレなしで読んでから、二回目に読むときに安心感を持って読めばいいのにとも思います。
ネタバレなしで読んでいたらもっと感動を味わえたのにとも思うけど、ネタバレを聞かなきゃ漫画を読んでみようと思うくらいまで興味レベルが上がらなかったので、難しいところです。
でも今後じっくりと読めば、先の展開を知っていても泣きそうな気がする。
作品でも何でも『縁』というのはあると思います。
『タイミング』も大事だと思います。
モラハラ夫と結婚していた時、無理やりアニメを見せられていたら、きっとモラハラ夫への嫌悪と相まって鬼滅の刃を毛嫌いするようになっていただろう。
私には「読んでみたい!」と思えた時が「読むべき時期」であり、ちょうどいいタイミングだったのです。
自分が作品を受け入れる準備が出来ている。
逆に言えば、無理やり押し付けられると、自分が受け入れる準備が出来ていないので、作品の良さは見えてこず、今忙しいのに何でアニメ見なきゃいけないの!?今漫画なんて読む暇ないんだけど!?と怒りの感情が出てきてしまう。
だから、鬼滅の刃の漫画を読んだタイミングは、自分の中でベストなタイミングだったのです。
鬼滅の刃を読むことで、もっと頑張らなきゃという気持ちになった。
エネルギーが湧いてくる作品は好きです。
結果として、ネタバレをしてもらってよかった。
でなきゃ、きっと、漫画を読んでみようとは思わなかっただろう。
日々の生活に追われて時間がないから、新しい漫画を読むには時間がかかるし、読んでみて自分と合わなかったら、なんだか時間がもったいなく感じてしまう。
でも、もともと子どもの頃から読み続けていて、今も好きな漫画に限っては、ネタバレは許せない。
LINEのタイムラインを何気なく見た時にネタバレをくらってしまった時は本当にショックで、しばらくは生きる屍となっておりました。
ネタバレは自分が望んだ時だけがいい。
望んでいないネタバレは、本当にショックです。
もう、結末を知る前には戻れないのだから。
ありかなしかは、時と場合によるのです。