『アレルギーは甘え』だという考えの人が世の中にいるのは何となく知っていたけど、まさかモラハラ夫もその考えの持ち主だとは結婚後に知りました。
ことの発端は、結婚式の準備をしている時。
招待した人の中にアレルギーがある人がいて、その方の分の食事だけ別なものに変えてもらわないといけないねと話していた時のことです。
それまでふんふんと私の話を聞いていたモラハラ夫が突然笑いだしました。
「ていうかさ~、いい歳してアレルギーとか恥ずかしいよね(笑)(笑)(笑)」
どうやらアレルギーは甘え、我儘だと思っているよう。
そこで、甘えではないこと、食べたら命の危険があることを説明しました。
モラハラ夫は自分の間違いを指摘されることを嫌います。
特に、自分より下の人間だと思っている妻から指摘されると、素直に聞くことなんて出来ません。
「あぁ?そーなの」
「俺には関係ないね」
「まぁ食べられないっていうんなら違うの用意しときゃいいんだろ」
「めんどくせーよな」
食事を変更しなきゃいけないことは認めても、アレルギーは甘えだという認識を間違っていたと認めることは出来ません。
そして、時は流れ息子が産まれた。
離乳食は、アレルギーに注意して進めていかなくてはいけない。
モラハラ夫にもそのことを話し、離乳食を進めていました。
アレルギーは甘えだと主張していたモラハラ夫は、得意顔で自分の両親に説明します。
「アレルギーがあるといけないからさ、離乳食は慎重に進めてるんだよ」
「新しく試す食材は一日に一つだけなんだ」
「何か反応があった時に、何が原因か分かるようにね」
モラハラ夫は息子のお世話をしないけど、さも自分が育児に積極的に関わっているかのように振る舞います。
偉そうに離乳食とアレルギーについてあれこれ語っていましたが、全部私がモラハラ夫に話したこと。
それでもアレルギーに対する認識を改めてくれたのかなと思っていました。
ところが、そうじゃなかった。
またまた時が流れ、たまたまテレビで震災のニュースをやっていた時のこと。
避難所での生活で困ったことの一つに、アレルギーに対応された食事がないことが問題にあがっていました。
モラハラ夫はこれに嚙みついた!
「食べ物が送られてくるだけで有難いだろうが!」
「そんな非常時にアレルギーとか我儘言うなよな!」
「やってもらっている立場で我儘言うとかありえないだろ!」
モラハラ夫はこんな調子で、いつだってテレビを見ていて気に食わない話題があると大声で怒鳴り散らします。
アレルギーだから食べることが出来ないと食べるものがなくて困っている人達に、我儘言うとかふざけるな!と怒りがおさまらない様子。
「息子の離乳食の時に説明したでしょ」
「甘えでも我儘でもないよ」
「食べたら命の危険があるから食べられないんだよ」
そう説明したら大激怒!!
「あぁ!?」
「んなもん俺が知るかよ!!」
結婚式の時にも息子の時にも説明したのに、アレルギーは甘えであり本人の意思でどうにかなる問題だという認識が変わらない。
覚えていない、知らないと言い張り、どうでもいい問題だと吐き捨てた。
「俺には関係ないから」
「あぁ?そーかよ、知らねーよ」
そう言って不機嫌になってしまった。
アレルギーなんて俺には関係のないことだから、そんな問題知ったこっちゃないと、そもそもがどうでもいい話なのだと切り捨てて、気分が悪いと怒り出した。
日頃から下に見ている妻に指摘されて気分が悪いのだ。
不愉快な気分にさせてくれたなと怒り出す。
テレビを見るたびに大声で怒鳴り散らされて、私はとっても不愉快な気分でした。
でもそれ以上モラハラ夫に何か言うと、何をされるか分からない。
不機嫌になって自室へ行くモラハラ夫に何も声をかけなかった。
一度不機嫌になると、まともな会話なんて出来ないのだ。