三月頃だったか、ママ友に洗脳されて我が子に食事を与えず死なせてしまった……そんな事件があったと思います。
ニュースで見て、心がざわざわ。
ものすごくざわざわして、その時はブログに書こうと思ったけど書けませんでした。
でも、ずっと気になっている。
この事件を起こした母親が、自分と重なって見えるから。
モラハラ夫と結婚生活をしていた時、DVの支援センターの人には「とても危険」と言われていた。
テレビでやってる虐待とか、子どもを死なせてしまう事件とか、そんな世界から遠くない場所にいる、そう思いますよと言われて驚いた。
確かに夫は酷いけど、そこまで酷いと認識出来ていなかった。
モラハラ夫の日頃の言動を伝えたけど、酷いと思ってもらえるとは思ってなかった。「その程度のことで？」って言われるんじゃないかって思ってた。
夫からはずっと
「細かいことを気にしすぎ」
「被害者ぶらないでよね」
「その性格なんとかして」
って言われてきたから、自分にも問題があるのかと思っていた。
『自分が悪い』
『この程度のことを嫌だと思う方がおかしい』
『自分は自分勝手なんだ』
支配されて、そう思い込まされていた。
だから危険と言われてドキリとしたけど、安心もしました。
酷いことをされていると言われて、安心した。
子ども達にとって危険な環境なのに安心するなんて酷い奴だなと思ったけれど、
「この程度のことを気にする方がおかしい」
「頭おかしいんじゃない？」
モラハラ夫には、ずっとそう言われてきたから。
ずっと、「俺にこんな行動をとらせるのが悪い」って言われ続けていたから。
そうじゃなかったんだって知れて安心。
逃げていい。夫は酷い。私は可哀相。
それが知れてよかった。
洗脳されてると教えてもらって、話を聞いてもらって、モラハラ夫のやってることを酷いと認めてもらって、徐々に解けていく洗脳。
私はずっと洗脳されていたなんて、知らなかったよ。
自分では本当に気付いていなかったけど、本当に『自分が悪いから』って思い込まされていたようです。
心理の先生には「あなたさっきから何回も自分が悪いのかなって思うんですけどって言ってるんですよ」って言われて、びっくり。
それからずっと、『洗脳』は他人事とは思えない。
自分には関係のないことだとは思えない。
洗脳なんかされるわけがないと思えない。
洗脳されてる時は『洗脳されてる』なんて気付かない。
だから、第三者から見たら、「なんで逃げないの？」「普通おかしいって思わない？」って思うような状況でも、気付かない。
離婚して、モラハラ夫と距離をとって、過去を振り返って思うこと。
洗脳されてたなぁ……と思います。
モラハラ夫の言う通りにしないと、なんだかとても酷いことが起こるような気がしていた。
モラハラ夫の指示は絶対で、どんな理不尽なことでも受け入れるしか選択肢がなかった。
突っぱねたら、ぎりぎりで保っている生活が崩壊するかもしれない。
機嫌よくさせておかないと、何が起こるかわからない。
普通の人とは違う。
何をしでかすか分からない人。
反論すると、嫌なことが起こるという学習をしてしまって、どんどん何も出来ない自分いなっていく。
自分の選択を否定され続けてきたから、自分の判断が正しいと思えなくなっていく。
ダメな人間扱いされて、自信はなくなっていく。
夫の言ってることの方が正しいの？
私の考え方が間違っているの？？
自分では反発したり反論したりと戦ってきたと思うけれど、でも周りから見たら夫の言いなりになってたんじゃないかなと思う。
どれだけ口論しようとも、結果はいつも夫の意見に従うしかないから。
無視や暴言が子どもにまで及んだらと思うと、出来るだけ家の中は平和に保っていたいから、自分が譲歩してしまう。
「食事は抜きだ！」
「風呂も入るな！」
言うことを聞かない子どもへ罰を与えようとするモラハラ夫。
私が食事を与えお風呂に入れると機嫌が悪くなる。
躾だといって殴ったり蹴ったりする父親の事件をよく見る。
母親はそれを止めることが出来ない。
モラハラ夫と離婚していなかったら、いつかそんな風に自分もなっていたかもしれない。
