私に話しかける時、「おいっ!!」と怖い顔をして怒鳴るように言う。
私が話しかけた時は、「あぁ!?なに!?」と、私を睨みつけ返事をする。
0歳の娘がベビーベッドの中で泣きだしたら、
「うるさい!」
「うるさい!」
「うるさいんだよ!!!」
と、大声で怒鳴りつける。
これらは一体誰の言動でしょうか?
モラハラ夫でしょうか?

実はこれ、全て、当時3歳だった息子の言動です。
もちろん、全てパパの真似です。
なので厳密に言うと、モラハラ夫と息子の言動ですね。
思い返せば、息子はパパの言動を真似ていた、というよりは、自分がされて嫌だったことを、自分より弱い立場にいる妹にぶつけていた……。

息子の赤ちゃん返りが酷くて困っている……。
当時はそう思っていたけど、赤ちゃん返りというよりは、ちょっと異常だよね……、と、どうして分からなかったんだろう?
息子は赤ちゃん返りが激しかったんじゃない。
自分の機嫌ひとつで突然怒り出すパパからのモラハラを受けて苦しんでいたんだ。
妹へ向ける言葉に関しては、パパから言われた言葉をそっくりそのまま妹にぶつけている……。そんな感じがしました。
「うるせえな!!」と息子は何度もパパに言われていました。
「うるせえ!うるせえんだよ!!クソが!!」とパパに言われて涙目。
その後、妹がぐずりだしたら、あらん限りの力を込めて、妹に向かって、
「うるさい!!うるさい!!」と怒鳴りだす。
注意してよく見ておかないと、妹を叩いたりつねったり。
よく眠っている妹に近づき、ひっぱたく。
床にオモチャを乱暴に投げた時もあって、息子に注意したのですが、
「お父さんがやってたからいいの!」と私に言い返していました。
私の言うことよりも、パパの言うことを息子は優先する。
「ママは嘘つきなんだよ(笑)」
ってモラハラ夫は息子へ教えていた。
私は嘘なんかついていない。
嘘をついているのはモラハラ夫の方なのに。
息子にママは嘘つきと信じ込ませて、私に攻撃的な態度をとる息子のことを褒めていた。
教育に悪い、冗談で済む話じゃないから辞めてと何度も訴えたけど、本気で怒る私にため息をつくのがいつものパターン。
この程度の冗談を何で受け流せないんだよと、本当に不愉快だわと吐き捨てるようにいつも言っていた。
息子は本当に、毎日荒れていた。
幼稚園では普通に過ごしているようだったけど、家の中では荒れていた。
とくに、妹が視界に入ると、それだけで泣き叫んで大変だった。
これは、赤ちゃん返りが酷いのではない。
この家庭内が異常なのだ。
どうして異常って気付けなかったんだろう……。
洗脳されてて、感覚がマヒして気付けなかった。
息子の様子がおかしいのは、モラハラ夫が原因。
別居すれば治りますと言われました。
その時の記事はコチラです↓
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そして、モラハラ夫と離れることで、本当に治った。
息子の変化を感じた記事はコチラです↓
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現在、兄妹喧嘩は毎日してるし激しいけれど、年相応のもので異常だとは思わない。
喧嘩はするけど仲はいいと思っています。
あの頃に比べれば劇的に違う。
私が花粉症で絵本を読むのが辛く、「今日はママ体調が悪いからごめんね」と娘に言うも、「読んで読んで!!」と諦めない娘の対応を、息子が変わってくれた時もありました。
「もう~しょうがないな~」
「僕が読んであげるわ」って。
娘も嬉しそうに、
「ありがと、にぃに」って言って大人しく聞いている。
また、ある日は寝る前にスリーパーを着るのを嫌がっていた娘が、「にぃにに着せてもらう」と言って、お兄ちゃんにスリーパーを着せてもらっていました。
上の子が下の子のお世話をしてくれると、とっても助かります。
絵本もスリーパーも、娘のイヤイヤが激しく、自分の体調もよくなくて、どうしたもんかと絶望的な気持ちだったので、息子は救世主でした。
息子もなんだかんだで妹は可愛いようで、娘が熱で保育園に行かない時は寂しく感じているよう。
あぁ、変わったなぁ。
結婚生活をしていた時は、いつか将来息子もモラハラ夫のような男になってしまうのではないか?という不安がありました。
パパの姿を見て、これが自分が目指す男の姿だと思ってしまうんじゃないか。
息子が間違ってしまわないように育てようとしても、モラハラ一家が邪魔をしてくる。
連鎖を断ち切る方法は、モラハラをする人間と物理的に距離をとるのが有効なんですね。
モラハラ夫は自分の父親からモラハラを受け、立派なモラハラ人間になりました。
モラハラ人間に育てられたら、そうなってしまうんですね。
モラハラ夫から息子へと、モラルハラスメントが連鎖しなくてよかった。
「ママ大好き」って息子は言ってくれる。
それを真似して、娘も「お母ちゃん大好き」って言ってくれる。
あのまま結婚生活を続けていたなら、きっと聞けなかった言葉だろう。
「たまには言ってあげなきゃ可哀相だよ(笑)」
なんて言われて、パパに言われて、仕方なく施すというかたちで、子ども達から「大好き」と言われる日は、もしかしたならあったかもしれない。
モラハラ夫に見下され、子ども達にも見下され、「ママは底辺だからなー」なんて、いつかモラハラ教育を受けた子ども達に言われるんじゃないかと思っていたけど、そんな日が来なくてよかった。
「ママお仕事がんばれー」って言ってくれる子達になって、本当によかったです。
