モラハラをする人間は、独自のルールを作り、それを被害者に押し付けます。
私は結婚生活の中で、理解できないルールを強いられ、非常にストレスを感じていました。
今回は「飛行機に乗ってはいけない」ルールについて書いていこうと思います。
「飛行機に乗ってはいけない」
これは一体どういうことなのか？
言葉の通り、「一生飛行機には乗るな」ということです。
なぜなのか？
モラハラ夫曰く、「飛行機は墜落するから」とのこと。
同じ理由で、「船に乗ってはいけない」というのもあります。
「船は沈没するから」とのこと。
交通手段として利用していいのは電車のみ。
時と場合により、バスとタクシーも含まれます。
私は日常生活の中で、飛行機や船を利用する機会はそうそうありません。
ですが、飛行機と船に乗るなということは、飛行機と船を利用しないと行けない場所には旅行に行けないということです。
これが本当にショックで、とても哀しくなったのを覚えています。
今はまだ無理でも、子ども達が大きくなったら家族で旅行に行きたい。
子ども達が親元を離れたら、友達と旅行に行きたい。
一生に一度くらい、ちょっと遠出をしてみたい。
そんな、いつかの未来が永遠にやってこないのです。
生きている間に行ってみたい場所を考えると、飛行機や船が交通手段の場所があります。
モラハラ夫に、そんなこと言い出したら旅行に行けないと訴えると、
「行かないよ？」と返ってきます。
「電車でも旅行には行けるだろ」と言われますが、電車では行けない場所だってあるのに。
「行かなきゃいいじゃん」「はい、残念でした(笑)」
そう言われて終わり。
別に飛行機や船を利用して旅行に行く計画を立てていたわけではない。
でも、辛いモラハラ生活の中で、楽しい未来を想像して自分を励ますことは必要なことでした。
そこへ、「一生乗るな」「乗ることは許さない」とモラハラ夫が言い出します。
旅行をキャンセルとか、そんな被害に合ったわけではないけれど、自分の人生に楽しみはないのかと、暗い気持ちになりました。
そもそも、飛行機と船以外の乗り物だって、事故が起きる時は起きます。
「危ないから」と言っていたら何も出来ないし、どこにも行けない。
モラハラ夫は、私や子ども達の身の安全を守るためにルールを強いているつもりのようですが、それは違う。
私や子ども達の為ではなく、モラハラ夫の為のルールです。
自分が安心したいから。
自分が心配したくないから。
妻子を檻に閉じ込めて、自分の目の届くところへ置いておきたいだけなのです。
そして、妻の世界が広がるのを阻止します。
モラハラ夫と結婚している限り、一生自分の行きたい場所へ行くことは出来ないのか……。
他にも様々なルールと制限があり、一生出来ないことがたくさんありました。
そして「飛行機に乗るな」と言っていたモラハラ夫ですが、その後、本人は乗るようになりました。
えぇー！！？？
なんで？？
仕事の都合で飛行機に乗らなくてはいけなくなったのです。
いざ乗ってみると、コロッと態度を変えるモラハラ夫。
「飛行機、便利だわ」
「電車より飛行機利用した方が楽だわ」
えぇー！！？？
態度変わりすぎ……。
その後、電車でも飛行機でもどちらを利用してもいい場合は、飛行機を利用するようになったモラハラ夫。
言ってることとやってることが違いすぎる。
そもそも、最初禁止を言い渡した時も、
「心配だから乗ってほしくないんだよ」と言われていれば、まだ少し受け止め方も違ってきたのだろう。
モラハラ夫が飛行機に乗り出した時も、
「飛行機は禁止って言ったけど、便利なのがわかったよ。ごめんね」なんて言われていれば、これもまた、受け止め方が違ったのだろう。
実際は、
「一生乗ることは許さないからな」
「は～いダメで～す(笑)」
からの、
「いや～飛行機いいわ～」
「え？飛行機のよさを知らない？(笑)」
「遅れてるね～(笑)」
といった具合で、私に対する心配もなければ、禁止していたことに対する謝罪もない。
バカにされてるとしか思えないけど、それもそのはず。
モラハラ夫は、私をバカにしていたのです。
モラハラ夫は、私が困ったり哀しんだり傷ついたりすることが大好きです。
私がショックを受けているのを楽しんでいるようでした。
さて、今は自由なので、どこでも好きなところへ行けます。
コロナが終われば、どこかへ行きたいけれど、今は旅行に行けるだけの余裕はありません。
それでも、お金と時間とタイミングがあれば出かけることが出来る可能性があるだけでも、希望があります。
何十年先でもいいのです。
実現出来なくてもいいのです。
私のやりたいことを否定する人がいないというのは、それだけで気が楽なのです。
