前回はヘアカットについて書きましたが、今回はその続きのような話です。
髪型について書いていた時に、ピアスとネイルを禁止されていたことを思い出しました。
今回はその話です。
夫と付き合いだした時、ピアスは絶対にやらないようにときつく言われていました。
私自身、ピアスは可愛いなと思いながらも、難しそうとか痛そうとかそういったイメージがあったので挑戦せずにいました。
ですので、特に抵抗なくピアス禁止を受け入れました。
ネイルも付き合いだした時、夫は私がネイルした爪を見て、「やめた方がいい」「やらない方がいい」「俺は好きじゃない」と言いました。
私は自分の爪を可愛くして自分でテンションを上げたかったので、反発しました。
すごく可愛いネイルシールを買ったばかりで、ネイル禁止には納得がいきませんでした。
夫は「可愛いと思えない」と言いました。
「何もしていない爪の方が好き」だとも言いました。
納得はいきませんでしたが、夫が喜ぶのならと、ネイルをやめました。
当時は飲食店でアルバイトをしていて、シフトに入るたびにネイルを落とさなければいけなかったので、ズボラな性格の私はアルバイトのこともあり、しぶしぶネイル禁止を受け入れてしまったのです。
ネイルをやめた私を見て、夫は嬉しそうでした。
「その方がいいよ」「可愛いよ」と言っていました。
釈然としないまま、夫が嬉しそうにしていたので、それから10年以上私はネイルをしていません。
ピアスもネイルも、もう自分には縁のないものだと思っていました。
でも、ピアスやネイルを見て、可愛いなとか、いいなぁと思ったりすることはありました。
しかし、そこで、「よし、私もやってみよう」という思考にはなりませんでした。
可愛いけど私は禁止されているから出来ないなと、当たり前のように禁止を受け入れていました。
ピアスは夫に禁止される前からしていませんでしたし、ネイルもサロンに行くとかではなく自分でちょっとやってみる程度のものだったので、もともと強いこだわりがあったわけではありません。
ですので、受け入れていました。
これは些細なことなのかなぁと思います。
でも、小さなことでも積もり積もれば苦しくなってくるのです。
私はピアスとネイルが出来なくて困ったとは思わなかったのですが、私自身を夫が自分好みに作り替えようとしていることにストレスを感じていました。
夫がピアスとネイルを嫌う理由は、夫の好みではないからです。
ヘアスタイルの件でもそうでしたが、「俺は好きじゃない」ってだから何?なんですよね。
思い返せば、いつも私が折れていました。
私が言い返すと夫はきまって不機嫌になり、無視が始まります。
ピアスもネイルも、自分にとっては何が何でも譲れないものというわけではなかったので、夫に合わせました。
それがいけなかったのだと思います。
どんな些細なことでも、私の行動に制限をかける夫を許すべきではなかった。
制限をかけられることに慣れてしまうからです。
支配されることに慣れ、不自由に慣れ、夫のルールで生きることが当たり前になっていきます。
モラハラエピソードで、ピアスとネイルは禁止でしたと、それ単品だけで伝えると、そのくらいなら別にいいんじゃない?って思うと思うのです。
でも、繋がっているんです。
深いモラハラの世界への入り口にすぎないのです。
あの時、もっと反発しておけば……。
あの時、もっと大喧嘩しておけば……。
それで別れ話にまで発展するようなことがあったとしても、その方がきっと正解だった。
自分の合わせることが出来る範囲内でならと、夫に合わせたのが間違いでした。
夫からの要求は、どんどんエスカレートしていきました。