私はモラハラ夫と結婚する前にお付き合いしていた人、元彼からも交際中にモラハラを受けていました。
モラハラ夫の時も、元彼の時も、モラハラ加害者と別れたいと思った時、なかなか行動に移すことが出来なかった。
どうして嫌な思いをしてまで、付き合うことを続けてしまったのか?
そのことについて、今日は書いていきたいと思います。

モラハラ男だった元彼との別れ方
別れたい理由はモラハラだけど、当時はモラハラを知らなかった
元彼は、交際を開始して早い段階でモラハラが始まった。
私のことを「コイツ」や「お前」と呼び、気に入らないことがあれば無視が始まる。
デートでは私の方が多くお金を出す。
人前でバカにされることも多くあり、「あいつは俺のことが好きだから俺の言うことを聞く」なんて、私がびっくりするような嘘を周りにまき散らしていた。
元彼の方からアプローチをしてきて、それに私が絆されて付き合うことになったのに、いざ付き合ってみると、仕方がないから付き合ってやっているという態度。
一緒にいても楽しくない。
いつも私が謝ってばかり。
いつのまにか上下関係が出来ていた。
もう別れたいと何度も思った。
でも、モラルハラスメントなんて言葉、当時は全く知らなくて、このしんどいと感じる原因が何なのかわからなかった。
モラハラを知らなかったから、別れたいと思うことは自分勝手だと思っていた
元彼は釣った魚にエサをやらない男だった。
付き合う前は熱心に私に好意を寄せているとアプローチしていたけど、付き合ってみたら、そっけない態度ばかりとるようになった。
前はこんな人じゃなかったのに。
もしかして、自分に原因があるの?
相手の態度が変わった原因は自分が何かしたせい?
付き合ってから相手の嫌な態度ばかり目につくようになったけど、悪いところだけじゃなくて良いところも見なきゃダメだよね……。
付き合ってみたら、思っていたのと違ったから(こんなにぞんざいな扱いをされるとは思ってなかった)別れたいって、私の我儘なのかな……。
モラハラ加害者は、被害者に罪悪感を抱かせることが得意です。
私は別れたいと思うことにずっと罪悪感を抱き、なかなか別れを切り出すことが出来ませんでした。
別れる=自分の我儘で相手を捨てる
そんな認識のようになっていて、別れるのは悪いことのように思えて、別れたいと思いながら別れることが出来ない状態でした。
自然消滅
モラハラを受け続けるうちに、最初はあった相手への好意が私の中では完全になくなりました。
必要最低限のメールしかしないし、一緒にご飯を食べることもなくなった。
そして元彼の方も私に興味をなくしたのか、色々言ってこなくなりました。
話せば元彼のモラハラ言動でケンカになるし、私も負けじと言い返していたので、自分の思い通りにならない私にイライラし、うんざりしていたのだと思う。
よく言えば、束縛されない、執着されない状態です。
別れていないから、一応は付き合っているということになっているけれど、デートはしないし、付き合ってるといえる?と思えるような状態。
もう自然消滅しているけれど、私ははっきりと別れをして、区切りをつけたい。
復讐されるかもしれないという怖さ
自然消滅状態の時、別れたいと思うことに対する罪悪感はなくなっていた。
それは、周りの友人たちが、「アイツと付き合ってたら、どんぐり子がもったいないよ」と言ってくれたからでした。
モラハラ夫のモラハラは家庭内という密室で行われていたけど、元彼のモラハラは、人前でも行われていて、とくに、度々無視される私を見ていた周りの人達は、私が悪いのではなく元彼の方が悪いのだと教えてくれました。
おかげで、別れたいと思う感情が悪い事ではないのだと知り、罪悪感に悩むことはなくなりました。
しかし、今度は別の問題がありました。
元彼はキレたら何をするかわからない怖さがありました。
(これは後に結婚したモラハラ夫にもありました。)
私が別れを切り出したら、何か復讐をされるんじゃないかと思いました。
私の悪口をあちこちで言うかもしれない。
私に関する嘘をばらまくかもしれない。
逆恨みで何をされるか分からない、そんな得体のしれない怖さ。
逆切れされることが怖くて、なかなか別れを切り出すことが出来ませんでした。
元彼が浮気していた
別れたいけど、どう別れ話をすれば穏便に別れることが出来るのだろう?
そう悩んでいた矢先、
「アイツ、○○ちゃんに付きまとってるよ」
(○○ちゃんは私の友人です)
「別れてないよね?」
「どんぐり子ちゃんがいるのに、アイツなんなん?」
等々、元彼の言動がおかしいことを友人から教えてもらった。
どうやら自然消滅状態の時に、私の友人を好きになり、まだ別れ話をしていないのに、告白めいたアプローチを繰り返していたよう。
浮気というよりは、一人で勝手に好きだと暴走しているだけで、相手の○○ちゃんは大迷惑。
でも、交際中に別の女性に粉をかけたということで、これは浮気ということにしておこう。
普通なら、浮気をされたら怒るか哀しむかだと思う。
でも、私は嬉しかった。
別れることの出来る材料を手に入れたと、そんな心境でした。
ついに別れ話を切り出した!
浮気を知り、いつ別れ話をしようかとタイミングを考えていた矢先、たまたま学校帰りに二人で歩く時間があったので、今がチャンスと別れ話をしました。
浮気のことは話さずに、自然消滅状態だけど、もう別れるってことでいいよね?といった感じで話しました。
その時の元彼の返事を、今でもはっきり覚えています。
帰り道が分かれる交差点。
自分が振られる立場になるのが格好悪くて虚勢を張りたいのだろう。
まるで何でもないかのように、
「俺は去る者は追わない」
そう言い、平然としていました。
偉そうで、別れたいなら別れてあげてもいいけど?といった態度。
最後まで、自分が上の立場に立っていたいんだ。
最後の最後まで、嫌な気持ちにさせる人間だなと思いました。
ですが、別れることが出来た!
別れた!別れた!やったー!!と、うきうき気分でした。
別れたその後
うきうき気分で、交差点で別れ、そのまま駅まで行き、電車に乗り込んだ。
春の陽気も手伝って、別れた嬉しさと、解放感から清々しい気分。
そんな時、一通のメールが届いた。

元彼からだ。
何が書いてあるの?と思い、メールを開いてイライラ。
そこには、○○さんのことを俺はこう思っていると、長々と浮気の言い訳が書き連ねてありました。
とにかく、自分が悪者になりたくない。
自分が悪いことをしていたと認めたくない。
浮気の噂は広まっていて、私が知っていることも察したのだろう。
自分の浮気が原因で別れることになったと、そういった事実にしたくないのだろう。
私は自然消滅状態の時、復讐が怖いから別れを切り出せないと、年上の友人に相談した時、
「私に言わせれば、○○ごとき、怖がる必要ないよ」
そう言われたことを思い出した。
その時は、私は怖いと思ってしまうんだよ~!!と思っていたけど、なるほどなぁ。
別れた後に実感する。
こんなにも小さい男に恐怖を感じていたのか。
こんなにもチンケな男に、振り回されていたのか。
その後、一切連絡をとっていない。
この別れから、一言も会話をしていない。
偶然バッタリ会ってしまうこともあったけど、気付かないふりをして無視をしている。
もう二度と、関わりたくないのである。
モラハラ加害者と別れたいと思ったら
元彼とは、別れることが出来た。
でも、モラハラ夫とは結婚してしまっていたから、別れるまでに時間もお金(弁護士費用)もかかった。
なんだか嫌だな、モヤモヤするな、でも私が頑張ればいいのかな、自分の悪いところをなおせばいいのかな……。
完璧な人間ではないのはお互い様だからとか、昔は優しかったからとか、付き合っていく中でどんどん自分が苦しくなっていくのに、自分にも責任があると思い込み我慢してしまう。
そんな時は、我慢せず、早い段階で別れた方がいいと、身をもって感じました。
付き合う時間が長くなれば長くなるほど、別れにくくなってしまう。
罪悪感を植え付けられて、モラハラも悪化して、どんどん自分に自信をなくしていって、逃げ出していいのだと思えなくなってしまう。
正常な判断が出来なくなり、お互いに依存してしまう。
こんなにもダメな自分と付き合ってくれるのは、この人しかいないんだ……そんな風に思わされてしまう。
そうならない為に、少しでも引っかかることがあれば、別れるという選択肢を頭の中に入れておくのはよいことだと思いました。