前回の記事で夫に「仕事と家事育児なら、仕事の方が大変」と言われたと書きました。
前回の記事はこちらです↓
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私は、どちらもそれぞれ違った大変さがあると思っています。
比べるものではないとも思っています。
でも、仕事と家事育児どちらが大変か、自分はどうだったかを考えると、家事育児の方が大変だったと言いたい気持ちがあります。
仕事の方が大変と言う夫へ反論したい気持ちがいっぱいありますが、夫に私の言葉が届くことはなかったので、ここで自分の気持ちを整理しておきたいなと思います。
仕事も家事育児も、人それぞれ事情が違うので、どちらが大変かは決めることではないと思っています。
これはあくまで私の場合の話なので、これもどんぐり子のパターンだと思って読んでいただけると幸いです。
仕事を辛いと思っていた
休憩なし!残業あり!の職場でした
私は出産するまで、仕事よりも家事育児の方が自分には向いていると思っていました。
前職がブラックで、働くことを辛いと感じることが多くあったからです。
職場ではほぼ毎日嫌な思いをしていました。
仕事を楽しいと思うことは少なく、出勤前はストレスで体調を崩すこともよくありました。
「休憩返上で働け!残業しろ!」と言われ、精神的にも身体的にも、かなりボロボロになっていたと思います。
勤怠表では60分休憩したことになっていますが、実際には10分休憩しただけ。
勤怠表では定時で帰ったことになっているけど、実際には残業してる。
休憩時間と言っても電話番はしなければいけないし、休憩時間を利用して書類を取りに行ったり雑用を片付けたりしなければいけないので、実際には休憩であって休憩ではない。
トイレに行って、お弁当を高速で食べられるところまで食べる。それが休憩でした。
(休憩の途中で呼び出されるので、食事を中断しなければいけないこともよくありました)
人間関係が悪く、居心地の悪い職場でした
働き方の他にも、人間関係が辛いと感じていました。
お客様からのクレームも多く、罵声を浴びせられることも多くありました。
人間関係も良いとはいえず、私は先輩にいじめられていたので、先輩と一緒に働くことに苦痛を感じていました。
上司に相談しましたが、「あの人がそんなことするわけない」「あの人は素晴らしい人だから、どんぐり子さんはもっとあの人を見習ってください」等々言われ、私の話は全く信じてもらえず、逆に私がお叱りを受けるという結果に終わりました。
職場は敵だらけ。
研修もそこそこに放り出され、何もかもが分かっていない中途半端な状態で働くことになり、「教えてください」と言っても、「ちょっとは自分で考えたら?」と返ってくる。
明らかに一人だけ能力が低いので、お客様からは煙たがられる。
それでも頑張って仕事を覚え、お客様に認めていただけることも増えていきましたが、先輩からのいじめは続きました。
先輩の手口は巧妙で、私と二人きりの時は態度が豹変しますが、他に人がいる時は私に気さくに話しかけてきたり、「凹んでるって聞いたけど大丈夫?」等、私を気遣う発言をし、優しく仕事の出来る先輩風を装うのです。
実際に仕事が出来る人だったので、上司が先輩の肩を持つのも分かります。
上司に対して思うことも色々あり、自分が信用されていないことも、職場でミスが発覚すると真っ先に私が疑われることも、濡れ衣で説教を受けることも、嫌だなと思っていました。
私が指を怪我した時、上司に「お客様に不快感を与えるから早く治した方がいい」と言われ、人間扱いされていないのだと思いました。
「大丈夫?」の一言もなく、汚いものを見るような目で見られました。
また、体調が悪いから病院に行きたい、明日は仕事を休むか午前だけ休んで病院に行きたいと相談した時も、とても嫌そうな顔をされ、仕事は休まず自分のシフトの休日に病院に行くように言われました。
職場での私は、仕事の出来ない使えない人という扱いだったように思います。
また別の上司は突然キレることが度々あり、お客様の目の前で怒鳴られることもよくありました。
理不尽に怒鳴られ、暴言を吐かれ、それでもその場を収めるために上司に謝罪しなければいけないというのが、なかなかのストレスでした。
私にとって仕事とは、とても疲れるもので辛いものでした。
特に人間関係のトラブルが辛く、仕事に行きたくないなと思いながら出勤していました。
育児の方がもっと辛かった
育児も休憩なし!残業あり!の職場のようなものだった
私が仕事よりも家事育児の方が自分に向いていると思ったのは、自分の性格が内向的だからです。仕事で多くの人と接するより、家の中で家族と向き合って生活していく方が楽しそうだとも思っていました。
しかし育児を実際にやってみて、想像よりもずっと大変だということを実感しました。
育児の大変さは多くありますが、最初に辛いと思ったのは自分の時間が持てないことです。
息子が産まれたばかりの頃、朝は夫と息子よりも早く起き、朝食の準備をしていました。
息子の泣き声で眠れなかったと夫に文句を言われながら、仕事に行く夫を見送ります。
日中は義両親に息子と一緒の外出を禁止されていたので、息子と二人密室での育児です。
息子はよく泣く子で、三時間や四時間泣き止まないこともよくあり、息子に泣かれると、まるで泣かせている自分が悪いような気持ちになってしまっていました。
義両親は毎日育児の手伝いに来てくれていましたが(私は嬉しくないです)、義両親が来るときに息子が泣いていると、「あ!泣いてる~泣いてる~泣いてる~」と言いながら部屋に入ってくるので、これが地味にイライラとし、ストレスを感じていました。
夫は仕事から帰ってきたら、「疲れた」と言い、お菓子を食べテレビを見て夫は一人でくつろぎます。
夫はゆっくり座って晩御飯を食べ、一人でお風呂に入り、その後は部屋にこもってゲームをし、寝る時間になると一人で寝ます。
その間、息子が泣けば「うるさいな」「オレは疲れてんだよ」「いい加減にしろよ」「さっさと泣き止ませてよ」と私に文句を言ってきます。
私はゆっくり座ってご飯を食べる時間も、一人でゆっくりお風呂に入る時間も、趣味を楽しむ時間も、ゆっくり眠る時間もないのに、夫にはあります。
夫が寝ている間、息子が泣けばすべて私が対応していました。
寝不足でふらふらのまま、夫より早く起きて、朝ご飯の準備をします。
自分の時間がない、一人の時間がない、ゆっくりする時間がない、疲れをリセットする時間がない、気分転換する時間がないまま、時間が続いていきます。
一日の概念が崩壊し、気が狂いそうでした。
夫と義両親とうまくやっていくことが出来ませんでした
自分の時間がないストレスに加えて、夫と義両親とうまくやっていくことが出来なかったのは、とても大きな問題でした。
基本的に夫は親の味方、義両親も自分たちの息子の味方。
何かあれば私が悪者になり、三人そろって頭がおかしいと私は思っています。
義両親は育児への口出しが激しく、自分たちのやり方を何が何でも押し通そうとしてきます。
育児のやり方で義両親とは何度も対立しました。
義両親は離乳食が始まってないのに「プリンなら大丈夫」「ポカリをあげた方がいい」等、思い付きで言っていることが多く、信用できないと思うことが多くありました。
義両親は私が言いなりにならないことに腹を立て、私から息子を取り上げて、私に背中を向け、私を無視し、部屋の隅まで息子を連れて行き、私をのけ者にし、「かわいいね~」と息子に言っていました。
今思い出しても腹が立ってきてしまいます。
職場の人間関係よりも最悪だと思っていました。
仕事は最悪辞めたり転職したりと逃げる方法はありますが、夫と義両親が最悪だという状況は逃げるには離婚しか方法がありません。
ずっと離婚は出来ないと思い込んでいたので、逃げることは出来ないと思い込んでいました。
自由に行動できない
育児中の辛さと言えば、自分の自由に行動することが出来ないというのもあります。
家事をやろうにも子どもが泣けば中断。
段取りも何もかもめちゃくちゃで、子どものペースで一日が回っていきます。
それは仕方のないことですが、私はそれに加えて夫や義両親が私に色々言ってくることが強いストレスでした。
特に義両親に言われた、息子を連れての外出禁止が理解出来ませんでした。
生後四か月をすぎても、まだ外に連れ出してはダメと言われ、ずっと息子と家の中で過ごしていました。
別にどこかに遊びに行くわけじゃない。
家の周りをちょっとお散歩したり、スーパーへの買出し(行って買い物して帰って30分程です)が禁止なのです。
買出しが必要な時は義両親に子守りを頼み、私が一人で出かけていました。
義両親に頼まなければいけないということは、義両親の都合もあるということです。
また、大嫌いな義両親に借りを作るのも苦痛でした。
部屋の中から、外はこんなにいい天気なのに、どうして閉じこもって生活しなければいけないのだろうと、暗い気持ちでいっぱいになりました。
義両親に逆らってこっそり散歩に出かけた時があったのですが、運悪く見つかってしまい、嫌味を言われてしまいました。
小児科の先生に相談したら、「まだ連れ出してなかったの??」と驚かれ、外出してもいいと言ってもらったので、義両親に何を言われても反抗して外出するようになりました。
息子と二人で外出することが出来て、ストレスはいくらか減ったように思います。
子どもと離れる時間がない
育児中のストレスは、子どもと離れる時間がなければストレス発散することは出来ないと思います。
夫はこのことを全く理解せず、私一人の時間を作ってくれることはありませんでした。
夫のために、夫一人の時間を私が作らなければいけないことは多くありました。
夫は俺には必要な時間だと言うくせに、私には必要な時間ではないと言っていました。
義両親の手伝いは有難くなかったので、手伝いはあったといえ、家庭内では孤立していたのでワンオペのようなものでした。
平日はもちろん、土日も休みはない。
土日は二日間とも夫が自由に過ごすので、私の休みはありません。
夫は一人で遊びに出かけたり、ゆっくり昼寝をしたり、部屋にこもって趣味の時間を楽しんでいましたが、その間私は泣き叫ぶ息子をあやしながら家事をしていました。
夫が私の時間を作ってくれないので、一時保育等を利用したいと相談しましたが、夫に却下されました。
子どもとずっと一緒にいることのストレス
子どもは可愛いです。
でも、それとこれとは別問題で、自分の時間も必要だと思っています。
息子がまだ赤ちゃんだった頃、育児は大変だと思っていましたが、息子が喋るようになった頃が特に辛かったように思います。
一日中息子と会話をし続けるというのが、こんなにもストレスを感じるものだとは思っていませんでした。
イヤイヤ期で全力で泣き叫び、一人遊びは全くしてくれません。
一人でゆっくりボーっとする時間がないと、人間気が狂うのだと体感しました。
娘を妊娠中でもあったので、思うように動かない身体に、全然言うことを聞いてくれない息子。
つわり中でも熱があっても休むことは出来ず、「ママ!」と息子に呼ばれることにストレスを感じていました。
一時間や二時間、もしくは今日一日だけ、一週間だけ等々、育児の時間が決まっていたなら終わりが見えて気は少しは楽になれるのだと思います。
しかし、地獄のような時間がいつまで続くのかわからない。
終わりが見えないというのは相当強いストレスです。
こんなことを言うと、「望んで産んだくせに我儘言うな!」という、世間の声が聞こえてきそうです。(実際に言われたことはありませんが、勝手に思ってしまいます……。)
育児に理解のない夫
夫は本当に育児に対して理解がありませんでした。
ですので、育児が辛いといった愚痴を私がこぼすと、「子どもが可哀相」と返ってきます。
どれだけ大変か説明しても「世の中の人はみんなちゃんとやっている」と言い、私が母親失格なのだと責め立てます。
私は、休日の自由時間が夫は起きている間全て自由なのに対し、私の自由時間は0時間というのがどうしても納得出来ませんでしたが、夫は私が納得しないことに納得していませんでした。
息子のかんしゃくがあまりにも激しい日は、いつかイライラが爆発して虐待してしまう日がくるんじゃないかと恐怖を感じていました。
夫にも相談しましたが、母親失格の烙印を押されただけでした。
私が自分だけの時間が一時間でもいいからほしいと言うのは、自分勝手なのだそうです。
私が一人で子ども二人を相手している間、夫は一人でゲームをしています。
どっちが自分勝手なんでしょう。
私にとっては夫も義両親も敵でした。
家の中は敵だらけ。
安心できる場所ではありません。
義両親はアポなしで来ていつの間にか勝手に部屋の中に入っているので(鍵を持っています)、これはなかなかの恐怖を感じていました。
プライバシーという言葉もデリカシーという言葉も義両親は知らないようです。
仕事と家事育児なら、精神的に追い詰められたのは家事育児
追い詰められた自分がいつか間違いを犯してしまうかもしれない
どちらがより辛かったかというより、どちらがより精神的に追い詰められたかという話です。
私は育児を経験するまで、これ程まで育児が大変なことだとは知りませんでした。
仕事も大変だったけど、仕事が終われば気分転換する時間がありました。
夜も、一人で誰にも邪魔されずに眠る時間がありました。
家の中ではご飯は座ってゆっくり食べていたし、お風呂だってのんびり入っていました。
どれだけ仕事で疲れていても、リフレッシュする時間がありました。
仕事は辛かったけど、働けばその分だけ給料が発生しました。
育児中は、寝る時間も食べる時間も休む時間もありません。
給料だってありません。
夫からは無能扱いされ、「ありがとう」も「お疲れさま」もありません。
義両親には自分の育児を否定され、嫌味を言われます。
頑張っても認められることはない育児。
発狂しそうでした。
職場では、どれだけ上司や先輩を憎く思っても、それだけでした。
この人嫌だな、この人嫌いだな、この人仕事辞めてくれないかな、それだけでした。
仕事はプレッシャーでしたが、自分のミスで誰かが死ぬようなことはない。
育児中、私は世界中の拷問を調べていた時期がありました。
義両親には出来るだけ精神的にも身体的にも苦痛を味わってほしいと思い、義両親にはどんな拷問が相応しいか調べていたのです。
実行してしまうわけにはいかないので、自分には実行できない拷問を考えたりもしていました。
これはなかなかのストレス発散になり、楽しく感じていました。
頭の中でだけですが、義両親に拷問してると気分もすっきりしました。
私は自分の人生でこんなにも人を嫌いになったことがないってくらい義両親のことを嫌っている自分に気付いています。
今もあまり好きではありません。
もともと私は夫の妻として相応しくないと思われていたようなので、義両親は私がいなくなっても問題ないと思います。
義両親にとっては孫が連れ去られたということで問題になっているのかもしれませんが。
職場の人は嫌いな人が多かったけど、義両親のことはそれ以上に憎悪の対象でした。
夫のことも嫌いですが、不思議なことに義両親に対する嫌悪感も凄まじいのです。
そして子ども達。
私は育児で余裕のなくなった時、いつか虐待してしまうんじゃないかと不安でした。
ニュースで虐待の事件を見るたびに、他人事ではないと思っていました。
特に、ワンオペ育児で悩んでいたという母親の話を聞くと、本当に他人事とは思えませんでした。
仕事はどんなに大変でも、私が誰かに危害を加える可能性はありませんでした。
しかし育児は、あのままどんどん追い詰められていたら……と思うとぞっとします。
自分が何らかの間違いを犯してしまう可能性が0とは言い切れない。
イライラしないようにと思っても、イライラしてしまうことが多くある日々でした。
ですから私の中では、家事育児(主に育児ですが)の方が大変だという印象が強いです。
現在の仕事と現在の育児
四月から働いているパートですが、前職に比べると、ホワイトに感じます。
まず、休憩時間がきちんとあります。
座ってお弁当を食べることが出来るし、休憩中は休憩していいことになっています。
人間関係も、いじめをする人はいないし、今のところ、この人嫌だなと思うような人はいません。
今はパートで時短勤務なので、どうしようもなく疲れるということもありません。
わからないことは質問すれば教えてもらえます。
接客業ではないので、お客様からのクレームを直接受けることもない。
暴言を吐かれることもない。
育児も今は実家で両親と同居なので、ずいぶん楽になりました。
両親に頼っているところが大きいですが、ワンオペ育児と全く違い、精神的に余裕が出来るのが嬉しいところです。
今の状態で仕事と育児とどっちが大変かと聞かれたら、どっちが大変なのかわかりません。それぞれ違った大変さはありますが、精神的に追い詰められることはどちらもないからです。
今の育児と前職とどっちが大変かを聞かれたら、ブラックだった前職の方が大変だったと答えると思います。
その時々で内容が変わるので、やはりどちらが大変でどちらが偉いといったことはないと思います。
過労死やパワハラによる自殺というのもありますし、産後鬱で自殺や育児ノイローゼで虐待といったこともあると思います。
育児だって子どもの個性によって育てやすさは違うだろうし、双子や三つ子なんて大変なんてレベルではないと思います。
人それぞれ違うから、みんなお疲れ様!だと思うのです。
夫の仕事と私の育児
比べることではないと言いつつ、夫の仕事と私の育児を比べてしまいます。
(夫が「仕事の方が大変」と言い、育児の辛さを全く理解しなかったので、どうしても反論したくなってしまうのです……。)
私はずっと、仕事に行く夫のことを羨ましいと思っていました。
それは、一人の時間が持てるからです。
通勤時間は満員電車が嫌だと夫は言っていましたが、それでも一人でボーっと出来る時間があることを羨ましく思っていました。
仕事のことを考えなきゃいけないのだとしても、誰にも邪魔されずに考え事が出来ることを羨ましく思っていました。
食事も夫は昼に好きな物を食べていたし、仕事だと言い飲み会にも参加していました。
仕事が忙しいと言っても、早く帰れる日は18時や19時には家に帰ってきていたし、帰宅後はもちろん育児をせずに自分の時間です。
私がどれだけ忙しく育児をしていても、一人でゆっくりテレビを見ています。
夫には仕事の時間と休みの時間がきっちりある。
私はずっと家事育児の時間で休みがない。
夫には、私の自由時間がないのは自業自得だと思われていました。
要領よく家事育児をしないから、時間がないのだと言われました。
自分の能力が低いせいで自由時間を作ることが出来ないでいるくせに、その責任を俺に押し付けるなということです。
また、夫は仕事に行くのが嫌だと愚痴ることもありましたが、ストレス発散と言い、休日は二日間とも自分の自由に過ごしていたので、ストレス発散出来ていたのではないかと思っています。
夫は休日を自分の自由に使っても足りないようで、私や子ども達に八つ当たりをすることも多くありましたが、私は夫が自由に過ごしている間、ずっと一人で子ども達を見ていました。
夫は働いてお金を稼ぎます。
私は家事育児をしても何ももらえません。
夫には頑張りが足りないと言われ、「ありがとう」は言ってもらえません。
家事育児にお金が発生しないのは分かりますが、自分のやっていることを軽んじられ感謝もされないのは怒りがわきます。
夫には「俺の仕事を理解していない!」とよくキレられていましたが、(夫は普通の会社員です)夫も私の育児を理解しなかったので、お互い様なんじゃないかと思います。
私は夫の仕事がどれだけ大変かを理解していません。
夫の仕事を私が体験したことはないし、夫がどんな風に仕事をしているか見たことがないからです。
夫が「大変だ」と言うので、大変なんだろうなと思っていました。
「仕事で疲れている」と言うので、夫が一日中スマホ片手にゴロゴロすごしていても我慢していました。
どれだけ大変かは分からないけど、きっと大変なんだろうなと思っていました。
しかし夫には仕事に対する理解のない嫁であったようです。
義両親から見ても、働く夫を労わらないダメな嫁だったようです。
義両親はゴロゴロしている夫を見ても、育児を放棄しゲームをしている夫を見ても、夫を叱ったりはしませんでした。
「お仕事お疲れ様」と、自由に遊ぶ夫に理解を示していました。
私は義両親が夫にだけ「大変だね」と声をかけるたび、とてもイライラしていました。
義両親にとっては、夫は仕事も家事も育児も頑張っていたことになっており、夫が頑張って協力してくれているのに育児に参加しろと言う理解のない嫁ということになっていました。
私はきっと、夫からの「ありがとう」があれば、納得出来ていたのかもしれないと思います。
「ありがとう」と言ってもらえれば、夫に対しても「お仕事お疲れ様」という気持ちがもっとわいただろうし、義両親に嫌味を言われても我慢出来た。
実際は夫は「俺の方が疲れている」と言い、「家事育児は楽な仕事」だと言い、私は楽して暮らしているのだと決めつけ、私にはストレス発散の時間は必要ないと決めつけました。
夫は、お互いお疲れ様に納得しませんでした。
何が何でも絶対に仕事の方が大変で、仕事の方がレベルが上で、仕事をしている方が偉い!ということでなければ納得しないのです。
私は育児も大変だけど、仕事も大変だと思っている。
それでは不十分なのです。
家事育児はとても簡単な仕事で、誰にでも出来ることで、それに比べて仕事はとてつもなく大変なことだから、私たちの為に働いてくれてありがとう!家事育児すら満足に出来ない妻でごめんなさいってところまで私が下がらないと納得しないのです。
(私は腹が立ったのでそこまで下がりませんでしたが)
仕事も家事育児も経験してみないと分からないことが多くあります。
だから、自分がやっていないことに対して、大変なことではないと決めつけるのはどうかと思います。
ですから私は、夫が「仕事が楽しい」「評価されて嬉しい」「やりがいを感じている」とうきうきと仕事していても、大変なこともあるんだろうなと思っていました。
私が夫に不満を感じていたのは、やってもいない家事育児を簡単なことだと決めつけられたことです。
仕事がどれだけ大変でも、家事育児を軽んじていい理由にはならないはず。
「ありがとう」も「お疲れさま」も私からの一方通行で、夫から返ってくることはありませんでした。
私は「仕事よりも家事育児の方が大変」と主張したわけではなく、それぞれ大変なんだからお互い労おうと提案したのですが、夫は認めませんでした。
認められず評価もされず感謝もされないのなら、より一層家事育児が辛くなります。
夫とは口論の末、ついに認めてもらえることはありませんでした。
私が何度も夫に反論するので、夫はめんどくさそうに「そーゆーことにしておいてやるよ」と言い、この話は終わってしまいました。
まとめ
やはり仕事と家事育児どちらが大変かは比べるものではなく、お互いを労うものだと思っています。
大変さが分からないなら経験してみる。
経験することが出来ないなら想像してみる。
大事なのは思いやりです。
夫からは思いやりがないとずっと言われていましたが、どれだけ仕事が大変だと主張されても、私の休む時間が一切ないのは精神的に死にます。
妻の休む時間は必要ないと考える夫の方が思いやりがないと思うのですが、夫はそうは思わなかったようです。
価値観の不一致ということでしょうか。
夫には理解されることはありませんでしたが、私はどちらも大変で、どちらもお疲れ様だと思っています。