電話をかけるのが苦手な私。
それについては前に書きました⇩
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今日はモラハラ夫と結婚していた頃に、電話で失敗をして怒られたことを思い出したので、それについて書いていこうと思います。
事の発端は、モラハラ夫に電話をかけるよう頼まれたことが始まりでした。
モラハラ夫がネットで色々手続きをしたことに対して、最終的に電話をかけて確認だか申し込みだかが完了するとかで、私にやるよう言ってきました。
何故私がやるのかと言えば、私が専業主婦だから。
電話は平日でないと繋がらないとのことで、
「平日は俺は仕事だから電話は出来ない」って言って、私にやるよう言ってきます。
専業主婦だけど、でも出来るならモラハラ夫本人にかけてほしい。
私じゃ分からないこともあるだろうし、無事に電話が終わるとは思えない。
トラブルの予感……。
モラハラ夫が手続きしたのなら、本人が一番分かっているだろうから、モラハラ夫本人が電話をしてほしい。私じゃ分からないことがあったらどうするの?と聞けば、
「じゃあ俺に仕事の休憩時間に電話しろって言うのかよ!!?」
「専業主婦だろうが!!!!!」
「そのくらいやってくれよ!!」
怒鳴って脅したかと思えば、それくらいのことも出来ないのかよとため息をついてくる。
こう言われてしまっては、私がダメなんだ、普通の人はそのくらいのこと嫌がったりしないでササっと完璧にこなすんだ、専業主婦で平日の昼間に電話をかける時間があるくせに電話が無理とか有り得ないんだ。
そう思ってしまって、引き受けてしまった。
でも、完璧にこなす自信はない。
だからモラハラ夫に聞きました。
イレギュラーな質問をされたらどう答えればいいのか。
私が答えを知らないことを質問されたら何て答えればいいのか。
モラハラ夫は「何も質問されることはない」と言いました。
あったとしても「普通に考えればいいだけ」と言いました。
その普通が、私の思う普通とモラハラ夫の思う普通は違うかもしれないし、最初から正解を知っていないと答えられないこともある。
電話が成功する予感が全くしない。
大丈夫だって思えない。
不安しかない。
そして翌日電話をして、嫌な予感は的中した。
途中までは順調だったのだけど、最後に二択を迫られて、モラハラ夫からは何も聞いていなくて、どっちを選べばいいのか分からない。
自分だったらこうかなって考えるけど、実行するのはモラハラ夫だから、私の判断で決定出来ることではない。
だから嫌だったんだよと内心思いながら、それでもどっちがいいか悩んでこっちかな?って思う方を選んでおいた。
その日の夜、帰宅したモラハラ夫に電話のことを話すと、モラハラ夫の怒りが爆発した。
私が選んだほうは不正解だったらしい。
「なんでこっちを選ぶんだよ!!」
「普通わかるだろうが!!」
そう怒鳴られても、その普通って何?
何をもってして普通というの?
モラハラ夫は「普通」という言葉をよく使う。
「普通はこんなことで怒ったりしない」
(モラハラ夫の見下し発言などに私が怒った時によく言われる)
「普通は疲れたりしない」
(育児で疲れ切っている時に言われる)
とにかく私は「普通じゃない」と言われていた。
「常識がない」
「頭おかしい」
日頃から私のことをそういうなら、普通じゃなくて常識なくて頭おかしい人間に大事な電話を任せたりしないで自分でやってほしかった。
謝って、次から気を付けると言ってもモラハラ夫の怒りは収まらない。
「ありえない!!」
「ありえない!!」
「いやいや、普通はこれを選ばないでしょ!!」
「はぁ~~~」
「なんで?」
「なんで?」
「余計な手間を増やしてくれたな」
「まじでないわ」
「ないわ~~」
「いやいや、これは本当にちょっとさ」
等々、とにかくずっと非難され続けた。
選択を間違えた自分が悪いと思いながらも、言い過ぎじゃない?
最初に「わからないから自分でかけてほしい」ってお願いしたし、「質問されて答えられないことがあったらどうするの?」って確認したけど適切な答えはなかった。
分からないし臨機応変に対応することも出来ないし、モラハラ夫がどうしたいのか意図も分からないけど、モラハラ夫の代わりに完璧に電話をしなければいけないって無理じゃない?
判断材料もなく決定権も持たないのに。
罵られながら、自分がもともと電話に対して苦手意識を持っていたのもあって、かなりドロドロした気持ちになっていました。
分からないから無理だって言ったのに。
知らないことを聞かれたら答えられないって言ったのに。
それでも、普通そのくらいのことやれよって言われて、分からないなりにやって失敗して、まともに電話一つ出来ない人間。
失敗したから文句を言いたくても言いにくい。
普通、普通と言われ続けて、普通の人ならあっさり出来ることを出来なかった私は普通以下なんだって哀しかったし、電話に関してはモラハラ夫と出会う前から苦手だから強く言い返すことが出来ない。
モラハラ夫の言い分が正しいように思うし、電話に失敗したことは事実。
普通の人なら電話に失敗することはないだろうし、こんなにもガミガミ怒られることもないのだろう。
私が普通じゃないから失敗するんだって、認知が歪んでいく。
私が悪くて、モラハラ夫が正しいように見えた。
頼まれた電話一つ満足に出来ないどうしようもない妻。
その妻の電話の失敗の尻拭いをしなければいけない可哀想な夫。
そのくらいのことは出来るだろうと判断して電話を任せたのに、そのくらいのことすら出来なかった役立たず。
子どもの頃、家にかかってくる電話が怖かった経験から、電話から逃げたい気持ちはずっとあった。
だから逃げ腰になっていて、電話に対して苦手意識がある分、電話での失敗が負い目になって理不尽な説教に反発出来ない。
モラハラ夫は私の選択は間違っていたと怒鳴り散らしていたが、そもそもどちらを選んでも問題はなかった。
ただ、どっちの方がモラハラ夫に都合がいいかってだけの話で、取り返しのつかない失敗をしたわけじゃない。
これもモラハラ夫がよく使う手口なのかな。
聞いても教えてくれなくて、「普通だったら分かる」「普通にしていればいい」と具体的なことを教えてくれない。そして私が失敗したら、「普通じゃない」って罵ってくる。
説教は40分で終わったけど、私は何を反省しなければいけなかったんだろう。
もっとモラハラ夫の思考を読み取って、モラハラ夫の普通を知らなければいけなかったんだろうか。
次からは気を付けると言っても、本当に何度もしつこくしつこく同じことをガミガミネチネチ説教され続けて、全く同じ話を何回聞いたのやら。
私のことを「ありえない」「常識がない」「普通じゃない」って罵り、「次からはこうやって」とモラハラ夫の説明があったんですが、それ、なんで最初に教えてくれなかったの?って思う。
そして「わかった」って言ってるのに、同じ話を繰り返し、あんまりにもしつこいので「もう、わかったって言ってるでしょ!」と言い返したら、「いいや!信用できない!!!」と言い返されて、そこからまた同じ話しをネチネチネチネチ。
まともに聞いていると疲れるので、心を無にして時間が過ぎるのを待っていました。
確かにモラハラ夫の理想通りの結果は出せなかったけど、私だけが悪かったとは思えないけど、電話が苦手っていうコンプレックスをガンガンに責められて、モラハラ夫の説教を「聞きたくない」「早く終わってほしい」と、そう思う自分は「逃げ」であり「間違っている」のではないかと、そんな思いもあって、何ともモヤモヤした気持ちでした。
自分が悪いのか、モラハラ夫には何の責任もないのか、わけが分からなくなってくる。
説教を嫌だなって思うことが悪い事のように感じたりして、電話で失敗したことを謝っても許してもらえず延々侮辱され続ける。
これって普通?
これって普通じゃない?
普通って何だろう。
「こんなことでこんなに言いたくないけど」って言いながら、モラハラ夫はガミガミ言ってくる。
普通ここまで怒ったりしないけど、そこまで怒らせるようなことをした私が普通じゃないんだっていうのが、モラハラ夫の考え。
モラハラ夫にとって、私は普通じゃないんです。
でも私から見れば、モラハラ夫は普通じゃない。
何が正しいのか、それを考えることにも疲れ果てた結婚生活でした。