モラハラ夫と離婚しました!シングルマザーどんぐり子の日常

モラハラ夫と離婚しました。新しい人生を歩んでいきたい。

モラハラ夫のモラハラエピソードその11 罪悪感を抱かせる、自分はダメな人間だと思い込ませる

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モラハラ夫のモラハラエピソード、今回も交際中の話です。

結婚後に夫は暴言、無視、物を破壊する、物を投げる、脅す等々の行為をするようになりましたが、交際中のモラハラは主に、私に罪悪感を抱かせることが中心でした。

具体的には、ケンカすると必ず夫が被害者になる。

「俺は傷付いた」

「俺の気持ちを蔑ろにされた」

「俺はどんぐり子ちゃんの為を思って言っているのに」

「本当に俺のことを愛しているの?」

「俺の気持ちを理解していない」

他にも色々、とにかく、いかに自分が深く傷ついたかを強く主張してきます。

最初は何でこんなにも自分の気持ちが伝わらないんだろうと悩んでいたのですが、徐々に、色々言われる自分がダメな人間なのだと思い込まされるようになっていきました。

この頃は怒鳴りつけるというより、ものすごく落ち込んで見せ、哀しんで見せ、まるで私が夫を裏切ったかのような言動で、自分こそが被害者だと傷付いて見せ、私を加害者に仕立て上げていました。

 

喧嘩の度に私が悪いことになる。

これが本当に混乱するのです。

私にとっては悪いのは夫なのに、夫にとっては悪いのは私。

 

付き合いだした当初はモラハラと思わず、とにかく過保護だと思っていました。

私の行動を色々制限しようとしたからです。

メールや電話は毎日したい。

週に一回はデートをしたい。

○○さんとは友達にならない方がいい。

△△とは口をきいてはいけない。

どんなことがあっても俺を無視しないでほしい。

勝手に色々ルールを作られるのは不愉快なので、その都度自分の考えを伝えるのですが、頑として聞かない。

全部、

「どんぐり子ちゃんのことが好きだから」

「どんぐり子ちゃんのことが心配だから」

「過保護だけど、それだけ好きなんだよ」

等々、とにかく、好きだからを主張してきます。

好きだからと言われても、納得のいかないルールを守る義理はないと思い、とくに、交友関係について勝手に作られたルールは、「私は守る必要のないルールだ」と夫に主張した上でルールは無視していました。

自分の友達は自分で仲良くなりたいと思った子を選ぶし、誰かに話しかけられたら無視をするなんて出来ない。

それでも夫は私が夫のルールに従わない、意見に従わないことを不快に思い、「俺がこんなに心配してあげているのに!」と怒っていました。

でも「好きだから」と言われると、それに反論するのに多少なりとも罪悪感があった。

「大事に想っているからこそ言うんだよ」

「もっと成長してほしいと思っているから言うんだよ」

「俺はどんぐり子ちゃんに安全に暮らしてほしいんだよ」

「可愛いから心配なんだよ」

「ずっと一緒にいたいと思っているから言うんだよ」

等々、とにかく、気持ちは嬉しいけどちょっと違うと思う……というのが私の感想だったのですが、ケンカになるとほぼこのパターンなので、苦しいという思いが自分の中にありました。

そして、どんなに衝突を繰り返し、何度ケンカをすることになっても、夫の考えは変わらなかったのです。

普通、話し合いになったらお互いが落としどころを考え歩み寄るものだと思います。

普通の人はそうだと思う。

そうやって解決していく。

でも、モラハラ夫は違う。

絶対に自分は間違っていないという思いが強すぎて、自分こそが正義というのが当たり前すぎて、とにかく「俺にこんな行動をとらせるのが悪い」と私を攻撃してきます。

夫がどれだけ私を傷付けるような言動をしようとも、「俺にこんなことをさせたどんぐり子ちゃんが悪い」と、頑として譲りません。

普通なら話し合いで解決できるはずのことが、話し合ってお互いに理解を深め合うことが出来るはずのことが、出来ない。

モラハラをする人間とは会話が成立しないので、話し合って解決も分かり合うことも出来ません。

でもその時私が思ったのは、普通は話し合いで分かり合うことが出来ると思うのに、それが出来ないのは自分の理解が足りていないからだ。

自分が理解してほしいと思ったら、まずは相手のことを理解しなければいけない。

自分の伝える力が足りていない。

自分の伝え方に問題があった?

どうすればわかってもらえるようになるんだろう?

等々、自分にも原因があると考え込むことが多くあったように思います。

相手だけを責めてはいけないと思ったのは、「どんぐり子ちゃんの為」と夫が主張していたからです。

好意は有難いけど、やり方が間違っている。

それをどう頑張っても分かってもらえることはありませんでした。

「俺にこんな行動をとらせるのが悪い」「俺を怒らせるのが悪い」と言われる度に、普通の人ならこんなに怒ったりしない、普通の人なら分かり合えているはず、それなのに何でこんなにも分かり合うことが出来ないのだろう?と哀しくなり、自分にも悪いところがあった?自分の何が間違っていた?と考えてしまうようになりました。

こっちは誠心誠意相手と向き合おうとしているのに、モラハラをする人間は自分の問題点から逃げ会話をうやむやにし、すべての責任を被害者に押し付けてくるので、分かり合えるはずがないのですが、当時は何故なのかわかっていませんでした。

分かり合えるはずが分かり合えない。

普通じゃないことが起こっている。

でも、普通なら出来るはずのことが出来ないのは、私がおかしいから?と思ってしまうのです。

普通の人なら、話し合おうとするはず。

それが出来ないのは、自分の誠意が足りないから?

全ての原因はモラハラをする人間にあるのですが、自分の誠意が足りていないせいだと思っているので、相手を責めてばかりではいけないと思ってしまうのです。

誠心誠意向き合おうとすればするほど、深みにはまる。

ケンカをすれば夫の言い分に混乱することも多く、自分は間違っていないはずだと思いながらも、徐々に自信をなくしていきました。

夫は自分のことを正しいと思っている。

私も私で自分のことを正しいと思っている。

俺の言い分が正しいと夫に主張されるのはすごく嫌で、夫の言い分は到底私が納得できるものではないのが多くあり、だからこそ私は自分が正しいと思ったことを言い返していたのですが、自分が正しいと主張する、人にされて嫌なことを私は夫にしていたんだなと思ってしまいました。

「俺を怒らせるのが悪い」と言われる度に、何でそんなこと言われなきゃいけないの?とイライラし、夫の言っていることは絶対におかしい!と思っていたのですが、ここまで夫が怒るのだから、頑として私が悪いと言い続けるのだから、自分で気付いていない欠点が自分にあったのではないか?知らないうちに夫を傷付けてきたのではないか?もしかして私が悪かったんじゃないか?と、徐々に自分はダメな人間だと思い込むようになっていったのです。

そして、ダメな人間である自分と付き合ってくれている、ダメな人間である自分を好きだと言ってくれている、この人以外に私と向き合ってくれる人はいないかもしれない……なんて思ってしまうようになりました。

思い出すだけで腹立たしいですが、若かった私はコントロールされていることに気付けずにいました。