モラハラ夫と結婚して、結婚後に知ったモラハラ夫の顔の一つが、テレビに向かって怒鳴るというもの。
ニュース番組をみて、気に入らない話題があるとそれに噛みつく。
モラハラ夫の主張はどれも聞いていて不愉快になるものばかりで、聞いているだけでイライラしてくる。
その大半が人種差別や女性蔑視なので、モラハラ夫がテレビに向かって怒鳴り散らす姿をみるたびに、結婚を間違えたと思っていました。
その日はニュースで痴漢についてやっていて、モラハラ夫が怒り狂って吠えだした。
テレビに向かって指をさし、(画面の中の被害者に向かって指をさし)怒鳴りつけた。
「冤罪だったらどうしてくれるんだよ!!!!!」
「責任とってくれるんだろなぁ!!!???」
モラハラ夫は痴漢の被害者を許さない。
いつも痴漢のニュースが流れるたびに、冤罪は許さないと叫び出す。
毎度のことながら本当にうんざり。冤罪だって決まったわけじゃないのに。
確かに、痴漢冤罪の事件もある。
でも、世の中の痴漢の全てが女性がでっちあげた痴漢冤罪なわけではない。
本当の痴漢も、それに便乗した痴漢冤罪も、許されるべきではない。
それなのにモラハラ夫は、痴漢のニュースは女性が悪いと決めてかかって吠えるのだ。
冤罪だったら許さないと言うけれど、冤罪じゃなかったらどうするの?
そう私が聞けば、
「ご愁傷様でーす(笑)」
「お疲れ様でーす(笑)」
「あ(笑)そーでしたか~(笑)」
と、バカにしたような返事しかしない。
まともに会話が出来なくて、まともに会話しようとするとこっちの神経がすり減ってくる。
相手にしないのが一番なんだけど、毎回毎回女性を侮辱する発言を繰り返されてイライラする。
そして何度言ってもやめないのだ。
「本当のことを言って何が悪い!!」これがモラハラ夫の常套句。
痴漢は女性が悪だという認識を変えてほしくて、学生時代に痴漢の被害にあった話をモラハラ夫にした。
怖いし気持ち悪いし、ぞっとするような嫌悪感。
痴漢は犯罪なのだと伝えた。
するとモラハラ夫はこれにも噛みついた。
どういった状況だったのか当時のことを詳しく聞かれ、満員電車で身動きがとれなかったから何も出来なかったことを話しました。
両腕が荷物でふさがっていたので、犯人の腕を捕まえることが出来なかった。
その状態で痴漢だと声を出しても、絶対に逃げられてしまうだろう。
それに「誰がお前みたいなブスに痴漢するかよ」「うぬぼれるなよ」と言う犯人だっている。
わざと容姿にコンプレックスを持っていそうな女性を狙い、痴漢だと言えば「うぬぼれ(笑)」とバカにしてくるパターン。
痴漢!?と思った一瞬で激しい混乱と嫌悪感で、どう対応するのがベストなのか思いつかず、何も出来なかった。
話を聞いたモラハラ夫は言いました。
「痴漢にあうような弱い外見をしているのが悪い」
まず、ターゲットにならないように自分で自分を守るべきだったのにそれを怠ったと主張。
続いて、声を出して抵抗しなかったことについては、
「やるべきことをやっていないんだから、自己責任」
そしてとどめの、
「被害者ぶらないでください」
こんな言い方ってあるの?
なんでこんなに理解がないの??
声を出して抵抗して犯人を捕まえることが出来たらいいけれど、その行動をとれる人が世の中にどのくらいいるのだろう。
痴漢をする方が悪いのに、痴漢される方が悪いって、どんな理屈なの?
モラハラ夫のあんまりな言い分に、私はこう言い返した。
「今言ったことさ、もし将来娘が産まれて、その子が痴漢にあった時にも同じことを言えるの?」
モラハラ夫、笑って答えた。
「痴漢にあうような弱い人間には育てないから大丈夫(笑)」
そして月日は流れ娘が産まれた。
私は痴漢の話をモラハラ夫に聞いてみた。
「もしこの子が将来痴漢にあったらどうするの?」
モラハラ夫は言った。
「絶対に相手を許さない」
過去の発言をすっかり忘れて、痴漢は悪だ、許さないと言い切った。
過去の発言はどうしたのか聞けば、
「え~?俺そんなこと言った~??」と返ってきた。
いつもこう。いつものパターン。
覚えていない・知らないって言う。
記憶にないって言いだして、過去の発言は妻の捏造だって言い出すのです。
そうやってモラハラ夫を貶めるための嘘を私がついていることになる。
ありもしない事実を持ち出して、モラハラ夫がおかしいと騒ぎ立てる妻がうるさい。
モラハラ夫と会話をしていると、いつも全部私が悪いことになる。
そうやって、妻の頭がおかしいと責め立て、自分は無実の罪をでっちあげられたと訴える。
こんな生活を繰り返していると、自分の頭がおかしくなったのかと混乱する。
そして、娘のことは基本放置のくせに、私と娘を比べた時は娘を持ち上げる。
痴漢の話は覚えていないけど、もし過去の会話の内容が事実なら、
「娘はどんぐり子ちゃんより上の存在だから、守ってあげなきゃ」
「どんぐり子ちゃんは、一人で何とかすれば~(笑)」
と、娘が痴漢にあったなら犯人を許さないけど、どんぐり子ちゃんが痴漢にあったら自己責任だから一人で何とかしてよね(笑)と持論を語ります。
会話をしていてもまともな話が出来ない。
イライラが増していきます。
普通の人は、どうやって会話をしているのだろう。
どうやって、会話を成立させているのだろう。
相手に伝わるように話すことの出来なかった自分に原因があると思い込まされていたけど、モラハラ夫が私を見下してバカにしている限り、まともに会話なんて出来るわけがなかったのでした。