別居当日の話です。
面談で、夫名義の物は持ち出さないよう言われていたので、自分と子ども達の荷物だけを郵送し、出発の準備をしました。
夫名義の物を持ち出して、盗難届を出されたら、ややこしいことになるからです。
出発の準備が出来たら置手紙を書きました。
これも事前に準備して夫に見つかったら大変なので、当日に書くよう言われていました。
手紙には行先は実家だと書いておきました。
これも、家出人として捜索願を出されたら、ややこしくなるからです。
家の鍵はドアのポストに入れ、出発しました。
息子を幼稚園へお迎えに行き、駅まで行き、電車に乗りました。
離婚のことも別居のことも、子どもには何も説明していません。
電車に揺られながら、とうとうここまで来たと、ドキドキしていました。
移動中、弁護士の先生には、家を出たことを連絡しておきました。
夫はこれから、どんな行動に出るのだろう?
普段の夫の様子を見ていても、夫が泣いて謝ってくるなんて想像がつきません。
どちらかと言うと、激しく怒り狂う可能性が高い気がしていました。
ものすごく攻撃的になるのでは?と不安がありましたが、もう同じ空間にいなくていいんだという安心感もありました。
実家にたどり着き、荷物の整理などをしていると、電話が鳴りました。
夫からです。
弁護士の先生には、夫から電話がかかってきても出なくていいと言われていたので、無視しました。
電話は何度も鳴っていました。
今後のことは何一つとして決まっていない。
本当に、あとのことは考えず、とにかく夫から逃げてきた。
絶対に自分一人じゃ脱出は無理だっただろうなと思います。
多くの人に支えていただき、とても感謝しています。
これから先どうなっていくのかわからない不安。
夫と離れることが出来た喜び。
とても不安定だけど、夫といる時よりずっと安定している。
これから長い戦いが始まるんだなと思いながら、眠りにつきました。