モラハラ夫との結婚生活をふり返ってみると、あの時引き返しておけば……と思う瞬間は多々あります。
私は結婚式の準備をしている時に、結婚する前に戻りたい……と思ったことが何度かありました。
結婚式の準備で大喧嘩
結婚式の準備は、専業主婦である私がメインで行っていました。
思い返せば、モラハラ夫がしてくれたことと言えば、BGMを決めたことくらいしか思い出せません。
決めなきゃいけないことは、ほぼ私に丸投げ。
それでも自分が専業主婦だから自分の仕事だと思って準備をしていました。
そして準備をしていく中で、モラハラ夫の身勝手な言動にイライラするようになっていったのです。
俺の休日に打ち合わせの予定を入れるな!と激怒する
専業主婦なんだからどんぐり子ちゃんが準備してよねと、そう言われて頑張っていたけれど、式場への打ち合わせは二人で行かなきゃいけない時もあります。
その打ち合わせの予約を取らなきゃいけないけれど、私はモラハラ夫の仕事が休みの日に予約をとりました。
二人で行くなら、モラハラ夫の休日に予約をとるしか方法がない。
ですがこれが地雷を踏んだ。
「なんで俺が休みの時に予約をとるんだよ!!!!!」
と、そう大声で怒鳴りつけ、「ありえない」と怒り狂いイライラをまき散らします。
二人で来るように言われてるのに??
打ち合わせだって式場はいつでもOKというわけではないし、何日までに打ち合わせに来てくださいって期限があるのに??
「二人で行かなきゃいけないんだから、仕事が休みの日に予約とるしかないじゃん!」
そう私が言い返しても、モラハラ夫の休日に打ち合わせの予定を入れたのは「それでもありえない」ことなのだそうです。
じゃあどうすればよかった??
そもそも、予約をとるよ?と確認はした。
なんで怒られるのか、私には理解が出来ませんでした。
「こっちは客なんだから待たせればいいだろ」
打ち合わせに行くときもひと悶着ありました。
それは、モラハラ夫がのんびりしていたせいで遅刻しそう!
15分~20分くらい打ち合わせに遅刻しそうで、私が「遅刻しそうだから急ごう」と言うと、
「こっちは客なんだから待たせとけばいいんだよ」とモラハラ夫は言いました。
堂々と遅刻するとモラハラ夫は言います。
遅れるという連絡もする必要がないと言います。
理由は「こっちが客だから」「客の方が偉いから」だそうです。
私の感覚では15分~20分は結構な遅刻です。
だから相手に連絡は必要だし、自分が待つ側だったら連絡は欲しい。
でもモラハラ夫には理解できないようで、わざわざそんなことする必要はない、したくないと言います。
結局電車の乗り換えがうまくいって遅刻せずにすみました。
結婚式の費用は割り勘だけど……
結婚式にかかる費用は割り勘でした。
でも、実際には基本的な分は割り勘で、花嫁にかかる費用は自分で出してよねということで、私の方が多く出費をしています。
ネイルとかエステ等々、好きにしていいから自分で払ってねということでした。
自分にかかるお金だからと、それは納得して払ったけれど、モヤモヤしているのが交通費です。
モラハラ夫の友人や親族は、ほぼほぼ式場まで一時間前後で来ることが出来る。
でも私の親族や友人は遠方なので、交通費や宿泊費が必要になる……。
有難いことに、お車代は私の両親が出してくれたのですが、結構な金額です。
私がモヤモヤしていたのは、これがモラハラ夫にとっては他人事だったからです。
俺の親族と友人はお車代必要ないわー(笑)
楽勝~(笑)
と、そんな言動にモヤモヤ。
結婚式の日程で大喧嘩
結婚式の日付を決める時は、「こんな人と結婚なんかするんじゃなかった」と結婚を後悔しました。
もう、今からでも引き返したい。
結婚をなかったことにしたい。
結婚して数か月で離婚って、我慢が足りないって思われるだろうな……。
結婚式行くよ~!って言ってくれてる人達に申し訳ない……。
そんな思いで自分を騙し騙し頑張ってきたけれど、今思い返してもモラハラ夫をぶん殴ってやりたくなる。
私が理解出来なかったモラハラ夫の発言。
私は私の親族友人は遠方だから、それに配慮して日程を考えてほしいと言いました。
宿泊する子もいるだろうけど、日帰りでも来てもらえるように、配慮してほしいと言いました。
モラハラ夫は言う。
「それっておかしくない??」
「俺の親族がどんぐり子ちゃんの親族の都合に合わせなきゃいけないっておかしくない??」
「おかしいよね??」
おかしいも何もあるものか。
一時間前後で式場まで来れる人達と、始発で出発しなきゃいけないかもしれない人達がいるなら、合わせることが出来る方が合わせるのが普通じゃないの??
そもそも私はモラハラ夫に合わせて結婚の為に実家から遠方の誰も知り合いがいない土地に引っ越してきたのに。
その後も生活の全てをモラハラ夫に合わせているのに、私の親族友人が出来れば宿泊しないで出席できるような日時にしてほしいって、過度な要求だろうか??
私はおかしいことを言ったのだろうか??
モラハラ夫には、宿泊しなきゃ無理な日時にされると結婚式に来れない人だっているかもしれないのにと訴えた。
友人は土日も仕事という子が多く、二日休みをとるのは難しいよう。
モラハラ夫はバカにしたように言う。
「来れないんだったら、それまでの関係なんだよ(笑)」
「こっちに住んでるんだから、親友人親族全員捨ててよ」
「誰もこなくていいよ(笑)」
本当の友達だったら、どんな状況だって来てくれるよ。
そうじゃないんだったら、それまでの関係性でしかなかったんだよ(笑)
本当の友達じゃないんだよ。
確か、こんな流れだったんじゃないかな~と思います。
怒りとショックで、少し記憶が曖昧です。
違っていても、だいたい似たような流れだったと思います。
口論の末、日時は配慮してもらえた。
私はすごくイライラしていたけど、もう結婚式をすることは周りに話してあるし、なんとか無事に結婚式を終えなきゃと思い込んでいました。
やめたってよかったんです。
結婚式をキャンセルして、離婚したってよかったんです。
でも当時は何だかそれがとても悪いことのような気がしていて、見る目がなかった自分の責任だから頑張るしかないと思っていました。
普通に考えて、こんなことを言う人間と結婚生活をやっていけるのだろうか?
私が頑張る価値はあるのだろうか?
離れた今なら無価値だと分かるけど、当時はすでに洗脳されてて、離婚を選択できませんでした。
結婚式はした方がいいよという周りの声
ものすごくイライラしたけど、頑張ってしまった。
その理由の一つに、「結婚式はした方がいいよ」という周りの声がありました。
「結婚式の準備中は喧嘩するものだよ」
「それを乗り越えて、夫婦になっていくんだよ」
「結婚式をしたら、みんなが祝ってくれるから、簡単に離婚しようって思わなくなるよ」
「この先嫌なことがあっても、結婚式を思い出して頑張れるよ」
確かにそうなんだろうな、普通の夫婦なら。
きっとそうなんだろうな、普通の夫婦なら。
喧嘩しても仲直りして、二人で一緒に頑張って、絆を深めて夫婦になっていく。
普通の夫婦なら。普通の人間なら。
普通じゃないモラハラ夫とは、夫婦になれない。
どんなに頑張っても、奴隷以上になれない。
結婚式のその後
結婚式は、モラハラ夫や義両親の言動に悪い意味で驚かされることがありましたが、それでも何とか無事に終わりました。
みんなに「すごくよかった」「感動して泣いたよ~」「笑って泣いて最高だった」とたくさん褒めてもらえて、苦労が報われた気がしました。
終わり良ければ総て良し。
大変だったけど、結婚式をしてよかったと思いました。
でも、結婚式後のモラハラ夫の許せない発言があります。
それは、結婚式の準備を私に丸投げしたことを悔やむ発言でした。
もっと自分もやればよかったと、がっかりして言いました。
モラハラ夫の中では、結婚式=女が準備するという先入観があったようで、結婚式が終わってから男性が積極的に結婚式の準備を楽しんでやっているパターンを知り、自分もやればよかったと後悔していたのです。
「妻に負担をかけすぎて申し訳ない」ではなく「楽しめるはずのものを無視してしまった」という後悔です。
男性だって結婚式の準備をするものだと気付くのが遅すぎるし、全て終わってから言われてもな……。
そして結婚式をした日は、毎年私がご馳走を作ってお祝いしていました。
でも、モラハラ夫は無関心。
部屋にこもってゲームをして、食事の時間だけ顔を出し、いつもとメニューが違う食卓を見てニヤニヤし、食事が終わるとさっさとゲームの続きです。
私だけが、なんとか夫婦になろうと、関係を修復しようと、気を遣っている。
長い間、独り相撲を取り続けていました。
それも終わりました。
思い返せば、ここまでくるのに長かったなぁ。