なんとなくネットのニュースを見ていたら、お笑いコンビ「かまいたち」の山内さんの言動が批判を呼んでいるとの記事が目についた。
女性がエレベーターを待っているところへ後から並んだら、女性は山内さんに譲って自分は乗らずに見送ったとのこと。
山内さんは自分が警戒されたことに腹を立て、目的の階まで行ったけど降りずにそのまま乗り続けた。
一階まで戻って扉が開いた時、先ほどの女性がどんな顔するか見てやろう的な行動に「悪質」「笑えない」との声が続出。
この記事を読んで思い出したのは、モラハラ夫のこと。
結婚当初、何度も何度も「防犯意識を持って!!」とモラハラ夫に言われていた。
エレベーターの中で他人と二人きりになるなと何度も言われた。
この山内さんのように、後から男性が来たなら譲るか自分は階段を使うかして、とにかく密室で二人きりは避けるように言われていた。
一人で乗っていて、途中で知らない人が乗ってきたら、目的の階じゃなくても降りるように言われていた。
あからさまに避けたことが分かると、相手の人は不快に感じるんじゃないだろうかと思ったけど、それでもエレベーターで見知らぬ人と二人きりは危険だから絶対に避けるべきだと言われていた。
モラハラ夫の発言はとんでもないことが多いけど、この件に関しては、モラハラ夫の言うことは理にかなっていると思いました。
今の世の中、どんな人がいるか分からない。
いつ何が起こるか分からない。
被害に合わないためには用心するに越したことはない。
でも、そうは言っても気は引けました。
自意識過剰?
相手が気を悪くするのでは?
そこまでしなくても大丈夫じゃない?
なんて思いもあった。
そして、二人きりになるのを避けることで、この山内さんのように避けられて逆上して嫌がらせをするような人もいるわけで。
どう立ち回ったらいいのか悩みました。
でもモラハラ夫に強く言われていたので、とにかく移動は階段を使っていました。
今すぐエレベーターに乗れる!
一人きりで乗れる!
そのチャンスがない限りは、階段で移動。
これなら、避けられた!って思う人もいないのでは?
最初から階段使いますよ~エレベーターには興味ないですよ~みたいな感じで。
それから、ベビーカーを使う時はエレベーターだけど、ベビーカーだから場所とるし、狭くなるのでどうぞ的な感じで譲る。
一度中学生の男の子と乗り合わせてしまったのだけど、中学生だし普通の子っぽいしと思い、そのまま乗り続けてしまった。
案の定、何もなかった。
殆どの場合、何もないのだろう。
殆どの人は、普通の人。犯罪をしようなんて思わない人。
でも、万が一があって、その万が一を避けるために、きっと普通の人であろう人達のことも避けている。
最初にモラハラ夫に注意をされた時は、大袈裟じゃない?と思ったし、そこまで徹底して人を避けたくないとも思った。
でも、そう思うのは、そういった犯罪に巻き込まれたことがないから。
大袈裟じゃない?って思えるのは、幸せな環境だったということなのだろう。
モラハラ夫に注意されたのは結婚当初のことなので、まだモラハラがそこまで深刻化していなかった時期だったなと思ったのですが、ちょっと待てよ。
この気を付けろ発言の時は、モラハラ夫はかなり強い口調だった。
気を付けてねって優しく言うのではなく、命令口調だった。
言ってることは理にかなっていても、有無を言わさぬ強い口調で無理やり押し付けられたルールのように感じていた。
なんだろうなぁ。
モラハラ夫が私のことを気にかけていたエピソードなんて殆どないので、この話を思い出して気にかけてもらっていたことにビックリ。
でも「常識だから」「乗り合わせるとか有り得ないから」「やめてよね」なんて言葉で責められたことを思い出すと、どう捉えていいのか分からない複雑な気持ち。
でも、エレベーターで他人と二人きりになるのは避けるべきという考えは、モラハラ夫と結婚するまで頭の中になかったので、この考えは知ることが出来てよかったです。