自分が辛いと感じていることを誰かに相談して、その結果、余計にしんどくなったことは何度かある。
「大変だったね」「大丈夫?」「それは相手が悪いよ」って言ってもらえることが出来たなら、悩みが解決しなくても随分と気は楽になるのに。
そんな経験を、子どもの頃からちょこちょこしてきた。
10歳前後の頃、小学校の休み時間に水道で手を洗おうとして蛇口をひねったら、勢いよく水が出てしまい、水しぶきが飛び散った。
自分だけがかかるんなら問題はないのだけど、隣で水道を使っていた子の袖口にもいっぱい水滴がついてしまった。
すぐに「ごめんっ!!」って謝ったけど許してもらえなくて、
ジロリを睨まれたあと「むかつく」と吐き捨てるようにして言いその場を去ってしまった。
教室に帰ってから、落ち込む私に声をかけてくれた友達に事情を説明した。
許してもらえなかった。ずっと怒ってるみたいだった。これから無視されたりするのかなって不安。もしかしていじめられる?って不安。それらを伝えた時に返ってきた言葉。
「大丈夫やって」
「そんな気にしなくて大丈夫やで」
「あの子、そんな意地悪するような子とちゃうで?」
「あの子、いい子やで?」
その言葉に少なからずショックを受けたけど、本当にその子の言葉通り、無視やイジメには繋がらなかった。
そもそもクラスメイトなだけで友達ではなく、もともと喋る機会がないのだ。
友達は「気にしなくても大丈夫」って教えてくれた、不安を取り除いてくれたはずなのに、「あの子、そんな意地悪するような子とちゃうで?」って言葉が今もずっと自分の中に残っている。
友達にとっては、あの子は明るくて元気で友達も多い人気者。
「むかつく」って言った後にいじめをするような人間には見えないのだろう。
だから、そう言っただけだ。
でも、自分の思いを否定されたような気がして、あの子のことを悪く思うのはおかしいって言われたような気がして、ずっとモヤモヤが残っている。
私はもともとあの子とは合わなくて、私にとっては元から性格のきつい子という印象で、水をかけてしまった時も内心(よりにもよってややこしい子に!!)と思ってヒヤヒヤしていた。
共感してもらえない、暗に「あの子はいい子なのに、そんなこと思うの?」って言われているかのような感じ。精神が切羽詰まってる時はきつい。
次に思い出すのは13歳くらいの時。
こっちは不良グループに目をつけられて、ちょっかいかけられたり、嫌なこと言われたり、怒鳴られたり、無視されたりと、イジメなんだろうな~と思うことが多々あって。
その防衛として、友達が私の体操服の短パンをずり下ろして腰パンにしてくれたことがあった。
とにかく、制服をだらしなく着て、校則をやぶって、いい子じゃないアピール、ちょっと悪い事やってますアピールをしていないと標的にされるのだ。
なんて不憫な中学生時代だったんだろうと思う。
自分の人生の中でもかなりの暗黒時代だったかもしれない。
私はルーズソックスを履かなかったし、髪の毛も染めなかった。
ピアスもしないし、メイクもしない。
先生から見たら、普通の真面目な生徒だった。だから標的にされる。
また友達が教えてくれた。
「もっと明るい性格になった方がいいで?あの子ら暗い子嫌いらしいから」って。
これも、ずっしり心に重くのしかかっています。
毎日何かしら嫌がらせを受け続けたら、明るくは無理でしょ。
学校は大嫌いだった。
でも、そんな風に日に日に暗い性格になっていく私が悪いの?
友達は荒れた学校の中で生き残る術を教えてくれただけだけど、「あなたが暗い性格をしているのが悪い」って言われたように感じてしまう。
他にも、接客業で働いていた時、職場の先輩にいびられていて、それがものすごくストレスで。
他の人の前では『いい先輩』ぶってるけど、私と二人きりになると態度が豹変する。
また、お客様の中にも、私だけに態度が豹変する方がいて(めっちゃくちゃ冷たい、そっけない、これ見よがしにため息をつく)、本当に苦手でした。
みんな先輩のことは『仕事熱心』『面倒見がいい』って思っていて、お客様のことは『上品』『優しい』って思ってる。
私にとっての先輩とお客様は、『仕事に行きたくない原因』『人によって態度を変える感じの悪い人』『とにかく関わりたくない人』でした。
あまりにも辛いので上司に相談した結果が、先輩の件については、
「あの人はそんなことするような人じゃないです」
「あの人はすごく仕事熱心ですよ?」
「どんぐり子さんも見習ってください」
ときたもんだ。
お客様の件については、
「まずは、自分がしたことを胸に手を当てて考えてください」と。
「人のせいにしないで、自分のことをふり返ってみましょう」と。
「何が悪かったか考えてください」って完全に私が悪者。
「あの人、そんなことするような人じゃないです」
嫌われるようなことをしたんだろうと、よく考えてくださいと諭すように言われてイライラした。
これらの件については、私がその職場を去ってから、先輩は問題を起こしてクビか自主的に辞めたかで、お客様は他の人にも私にとっていたような態度をとって、「あの人あんなことする人やってんな~!!」とやっとのことで他の人にも理解してもらえた。
誰かに相談しても、共感してもらえないと「自分が悪いの?」とモヤモヤする。
何度もこういったことが起こると、間違っているのは自分の方なの?と思ってしまう。
モラハラ夫と義両親のことも、理解してもらえないことがあった。
義両親の育児の口出しがしんどい話を聞いてほしかったのに、お説教された話⇩
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モラハラ夫との離婚を、「旦那さんが可哀想」とお説教された話⇩
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他にも、私は義両親が私の留守に勝手に部屋に上がり込んで洗濯物を取り込んでくれるとか嫌で、勝手に台所に入られるのも、勝手に冷蔵庫を開けられるのも嫌なのですが、「家事やってくれるなんて助かる」「私は全然平気!」って人もいるみたいで、
「私だったら助かるし全然苦にならないけど、苦手って人もいるんだね」と驚かれたことがあって、何とも言えない気持ちになってしまった。
そう言えば、そもそもモラハラ夫が私に全く共感してくれない人間だった。
育児の辛さを共感しないのは当たり前。
他にも、日常の中の、どんな些細なことも、相談したら返ってくる言葉は、
「それって、どんぐり子ちゃんが悪いんじゃない?」ばっかり。
「相手が可哀想」とか悩んでる私を追い込むような言葉をかけてくる。
義両親も共感してくれない人間で、モラハラ夫の困った言動を伝えても、
それのどこが悪いのかわからないといったような義父の困惑した顔が忘れられない。
義母は「や~ね~(苦笑)」で済ましてしまう。
共感してもらえるって、すごく大事なことだと思う。
共感してくれない人には、もう相談しない。
モラハラ夫には『自分の非を認められない人間』扱いされていた。
共感してくれる人に相談するのは『逃げ』になるらしい。
『どんぐり子ちゃんが悪い、間違っている』と、そう言ってくれる人を避けて、『それは相手が悪いね』って言ってくれる人を選んで話して、それでいいの?
なんて、あたかも私が自分にとって都合のいい答えを返してくれる人だけに話を聞いてもらいたがっていて、本当は自分が悪いのにそれを他人に否定してもらいたがっていると、もっともらしく言ってくる。
この発言には頭が狂いそうだった。
そこまで言われるほどに、私は悪いのかと。
自分の悪いところを認識できない、認めようとしない、本当に早くその性格治した方がいいよってモラハラ夫は言う。
当時は本当に混乱した。だってモラハラ夫こそが、自分の悪いところを認識していないのだから。
これはモラハラ加害者によくある自分の欠点を他人に押し付けるモラハラあるあるだと言うのは、離婚の為にあれこれ調べていた時に知った。
数多くあるモラハラでも、このパターンのやつが特に苦しかったかもしれない。
話を聞いてもらえて、共感してもらえたら楽になる。
モラハラ夫と結婚していた当時、ママ友に話を聞いてもらって、「それは酷い」と共感してもらえることで、だいぶ心が軽くなった。
それなのに、『それはダメな行動』と批判する人がいて、本当に疲れる。
上記のモラハラ夫の発言と似たようなもので、「共感してくれる相手に話してスッキリして、それで?」「それで終わってしまって自分の反省しないよね?」「だからダメなんだよ」とか。
なんだなんだ?
なんでこんなにも嫌なこと言ってくる人に縁があるのだろう。
もう、とにかく距離を置いて、関わらないようにするのが一番だ。
ごちゃごちゃうるさいのは聞かない。
これは私が自分の悪いところを無視しているのではなくて、色々うるさく言ってくる人が『余計なお世話』をしているだけ!
適当に聞き流しておきます。