モラハラ夫が最初に暴力的な行動をとったのはいつだっただろう?
そう思い返してみると、結婚してすぐの頃だったように思います。
結婚して一年目かな。
初めての暴力的な言動は、私のノートパソコンへ向かってでした。
事の発端は、私のノートパソコンの調子が悪くて、モラハラ夫にちょっとみてほしいと私が頼んだことから始まりました。
パソコンに関しては、私よりもモラハラ夫の方が知識が豊富で、結婚前は頼りになる面だと思っていました。
モラハラ夫はやってはみるけど直せるかは分からないよといいつつ引き受けてくれました。
そうしてパソコンを見てくれたけど、モラハラ夫にも分からないようでした。
そして、どんどん悪くなっていく機嫌。
あきらかにイライラしだしている。
だんだんとキーボードをたたく手に力が入ってきているのが見てわかる。
とうとう「あー!!イライラするなー!!」と叫び出した。
そこからはずっと暴言の嵐。
「まじでふざけるな」
「はぁ?なんなの?」
等々、イライラオーラを出しつつずっと一人で怒鳴り続ける。
よく、車の運転をする時だけ性格が暴力的に変わって、危険な運転をしたり対向車に舌打ちしたり信号待ちでイライラしたりと、とにかく運転マナーがものすごく悪くなる人がいますが、それを思い出しました。
普段温厚なのに、突然キレる。
いつものモラハラ夫じゃない。
まるでいつもと別人で、車に乗ってないのに豹変した。
車に乗って性格が変わる人とは結婚するべきではないって、昔何かで読んだことがあったけど、本当にそうだな。
車じゃないけど、こんなにも豹変するのは怖い。
知らなかった一面を知って、この人とずっと結婚生活をしていくの?という不安が出てくる。
暴言はどんどん酷くなり、機嫌は悪化する一方。
もうキーボードが壊れるんじゃないかってくらいに叩いている。
もう、壊れても不思議じゃない。
ノートパソコンを持ち上げて、机へ叩きつけている。
「そんなことしたら壊れるからやめて」って言ってしまった。
言ったら絶対に機嫌は悪化して、怒鳴り返されるだろうなって気がしていた。
でも、ノートパソコンは私が独身時代に自分の給料で買ったものだし、直せるなら直してほしいとは頼んだけど、直せなかったら破壊していいよなんて言っていない。
案の定モラハラ夫はぶちキレた。
「だったら自分でやれっ!!!!!!」
そう大声で怒鳴り散らして、ノートパソコンを机へ叩きつけて出て行った。
付き合っていた時、ここまで暴力的なことはなかった。
結婚間違えたなって、そんな思いがふつふつ。
でもモラハラ夫に怒鳴り返すことは出来なかった。
尋常じゃない怒りようで、今下手に刺激したら何が起こるかわからない恐怖がありました。
元はと言えば、私が頼んだから。
自分で直せないからモラハラ夫に頼んだのだ。
自分でノートパソコンを直すことが出来ない自分が悪いのだと、そう思い込んでしまった。
自分が悪いのだと思ってしまった。
自分でやれって言われて、それが正論のように聞こえてしまった。
自分で出来ないことを人に頼んでおいて、修理してくれている人のやり方に文句をつける。
これは怒鳴られたって仕方ない。
自分がとんでもなく我儘で図々しい人間になったかのような気になってしまう。
モラハラ夫の行動は普通じゃないのに、普通じゃない行動をさせてしまうくらい私の態度が悪かったんだって思ってしまう。
なんでそんな風に思ったんだろう?
こんなにもすぐにキレて怒鳴る人だったなんて!と動揺はしたし、この人と結婚してしまったというショック、思いやりがなさすぎない?と疑問、思うことは色々あったけど、自分が悪い、元はと言えば私が原因って思いもあった。
モラハラ夫と会話をしていると、いつも私が悪いことになっていく。
モラハラ夫の言動を理解できない罪。
モラハラ夫を怒らせる罪。
モラハラ夫に暴力的な行動をとらせるまでにイラつかせる罪。
人の私物を勝手に破壊しようとする方が悪いし、そうさせてしまうだけの行動を私はしたわけじゃない。
でも、自分が気付かないだけで、ここまで怒らせてしまうくらいの何かがあったんだって、考えてしまった。
自分勝手なのはモラハラ夫なのに、普通ここまで怒ったりしないはずだから、きっと何か気に障ることをした自分が悪いんだって、考えてしまった。
それでもモラハラ夫へはめちゃくちゃ腹が立ったし、なんでこんなことするの??ってモラハラ夫の行動が理解出来ませんでした。
自分が悪いのかもしれない、でもモラハラ夫の行動は許せない。
自分が悪いのか、モラハラ夫が悪いのか、分からなくなっていく。
これ以降、パソコンやプリンター等が思うように動かなくなると、機嫌が悪くなってイライラをまき散らしてモラハラ夫が怒鳴りだすのが当たり前になってしまった。
一度私の前で暴力的な言動を見せたら、そこからはエスカレートしていくだけ。
俺をイラつかせるなと、モラハラ夫はよく口にするようになりました。