モラハラ加害者は、後出しジャンケンで被害者を責めることが多々あります。
後出しジャンケンのからくりを理解していなかった当時は、責められるたびにイライラし、常に自分が間違っているという状況にされることに強いストレスを感じていました。
モラハラ加害者の後出しジャンケンとは、どういったことなのか?
例えば、私が受けた後出しジャンケンの場合。
ある日、遊園地の前売り券を買うか夫に相談しました。
たまたまその遊園地の前売り券が安く売られていることを知ったのです。
モラハラ夫にテーマパークは禁止されていましたが、特別に許可が下りた遊園地です。
モラハラ夫は、
「前売り券を買ったら期限内に使わなきゃいけない」
「予定が縛られるのは嫌だ」
「もし行く予定をたてて休みをとっても雨になったらどうするんだよ」
「え~~買うの~~??」
「前売り券ねぇ……」
等々。買うことに消極的な姿勢を見せていました。
私は前売り券を買いませんでした。
後日、モラハラ夫が言いました。
「そういえば、前売り券は買ったの?」と。
私が買わなかったよと伝えると、嬉々として私を責めだしました。
「え~!?買わなかったの??」
「あーあー、買ってたら遊園地に行ってたのになぁ~~」
「あーあー。子ども達が可哀相だなー」
「どんぐり子ちゃんが前売り券さえ買っていたら、遊園地にみんなで行っていたのに」
「どんぐり子ちゃんのせいで、子ども達は遊園地に行く機会を逃したんだよ」
「前売り券を買わなかったどんぐり子ちゃんの責任だね」
「俺は行くつもりだったのに、買わなかったんだもんな~」
「遊園地に行くチャンスを逃しちゃったね(笑)」
「でもなー買わなかったのはどんぐり子ちゃんだからね(笑)」
このように、私が買わないを選択した後にイチャモンをつけてくるのです。
私が相談した時には「買わなくていい」とまでは言わなかったけど、買ったら怒りそうな雰囲気を出していた。
「買っておいて」とも言わなかった。
それなのに、後になって、「買っておけばよかったのに(笑)」なんて言い出す。
もちろん前売り券を買っていたら、それはそれで文句を言われていたと思います。
「えー……買ったの??」
「買ったら行かなきゃいけないじゃん」
「なんでめんどくさい予定を作るんだよ」
「どうしてくれるんだよ!!」
等々、モラハラ夫が言いそうなことがポンポン思いつきます。
つまり、私がどちらを選んでも、責められるのです。
何を選んでも正解することは出来ない。
私が選んだ後に、モラハラ夫が私が選ばなかった方を正解にするから。
ジャンケンで後出しすると絶対に勝てますね。
(後出しジャンケンは反則負けですが……)
それと同じで、被害者の言動を見てから、後になってから、「俺はこう思ってたのに!」って言いだすんです。
今回の件で言うなら、買わないが正解であるかのようにほのめかしておいて、後になってから、買うのが正解であるかのような言動をします。
でも、買っていたら、買わないが正解であるかのような言動をするのだと思います。
どちらを選んでも、責められる。
モラハラ加害者は後出しジャンケンが好きだし得意技です。
被害者にとっては、絶対に勝つことの出来ない勝負です。
被害者が選んだとき、それがモラハラ加害者にとっての正解であったとしても、モラハラ加害者は幾らでも自分の気分で正解を変えることが出来るのです。